FITS エコノミックレポート

東京金60分足では雲上限がサポート!

 

★7月7日以降の東京金60分足では、引けにかけて上値が重くなったものの、雲の上限がサポートとなり下げ止まる展開となっている。ただ、上値を切り下げる展開となっていることで、短期的な下落調整が続く可能性がある。夜間取引に雲のネジレがありトレンドの反転や加速など相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1802.10-1818.80ドルのレンジ相場となった。米国の複数州では新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからず、金先物は時間外から買いが先行した。香港を巡る中国と欧米の対立激化への懸念も、安全資産の金に資金を向かわせた。米国株が大きく上昇し一時伸び悩むも、為替相場でのドル安・ユーロ高がドル建ての金先物の支えとなった。アジア市場で反転し、ニューヨーク市場の序盤にかけて1818.80ドルまで買われた。株高を意識して一時伸び悩んだが、通常取引終了後の時間外取引で底堅い動きを見せた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を上抜けしたことで買い方からの『やれやれ売り』は吸収したが、上値が重くなると利益確定売りに押されやすい。上値で出来高が膨らむまでは、もみ合う展開が予想される。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でシグナルを下抜けしてきたことで、下押しバイアスが強まっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、下押しバイアスが強いことを示している。短期的には下落調整しやすい地合いとなっている。

 

東京金の日足では、10日SMAの6,184円に支えられ、5日SMAの6,217円を回復しており、基本的には上昇基調を維持している。下落調整を交えながらじり高を維持している。NY金先物も心理的な節目の1,800ドル台を割ることなく、底堅く推移している。新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発が進んでいる一方で、感染者の拡大が止まらないことから、しばらくは底堅く推移しそうだ。為替市場では、再び107円台を回復したもものの、107.40円近辺がレジスタンスとして意識されている。

 

本日の注目点では、60分足では下押しバイアスが強まってきていることから、5日SMAや10日SMAを維持出来るかが焦点となる。上値では7月9日直近高値6,273円が意識される。

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