★米国株式市場はまちまち:フロリダ州の感染者数が過去最多を嫌気
NYダウは361.19ドル安の25706.09、ナスダックは55.25ポイント高の10547.75ポイントで取引を終了した。先週分の新規失業保険申請件数が予想以上に減少したことを好感し、上昇して寄り付き、ナスダック総合指数は一時過去最高値を更新した。しかし、フロリダ州での1日のウイルス感染者数が過去最多にのぼったとの報道などで経済の正常化が遅れるとの懸念から景気敏感株中心に売りが先行し、一時540ドル超下落した。また、最高裁がトランプ大統領の納税記録のNY大陪審への開示を認める判断が報じられたことも売り材料となった。VIX指数は28.08から29.26へ上昇した。
★NY外国為替市場:米長期金利低下がドルの重石
ドル/円は、NYダウの下落を背景に投資家がリスク回避姿勢を強めると円買い・ドル売りが先行し、一時107.06円と6月29日以来の安値を付けた。その後、ドルが円以外の通貨に対して強含むとドル円も107.36円付近まで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。米30年債入札が『好調』と受け止められ、米長期金利が低下幅を拡大したことが相場の重石となった。もっとも、今日これまでの高値は欧州序盤に付けた107.40円で値幅は30銭程度と比較的小さかった。
ユーロ/ドルは、新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念からNYダウが一時540ドル超下落すると、リスク回避のドル買いが優勢となり一時1.1280ドルと日通し安値を付けた。なお、米連邦最高裁はこの日、『トランプ大統領はNY検察当局が求めた納税申告書を含む財務記録の開示を拒否できない』との判断を示した一方、米下院調査委員会が求めていた開示は認めず、下級審に審理を差し戻した。
★NY原油先物市場は反落:株安からリスク回避の売りが優勢に
NY原油先物市場は39.27ドル-40.99ドルのレンジ相場となった。米国で新規コロナの感染が再拡大し、米株が軟調な動きになるなど、リスク回避ムードが高まり、リスク資産の原油も売りに押された。コロナ感染の拡大で経済活動が再び停滞し、エネルギー需要が弱まるとの懸念も売りを促した。アジア市場で40.99ドルまで買われたが、その後は伸び悩み。ニューヨーク市場では株安を嫌気した売りが強まり、39.27ドルまで一段安となる場面があった。
★NY金先物市場は反落:利益確定売りに押される展開
NY金先物市場は1799.60-1825.50ドルのレンジ相場となった。為替相場でドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金に売りが入った。約8年10カ月ぶりの高い水準まで上昇していることもあり、利益確定売りが出やすかった。ロンドン市場で1825.50ドルまで売られたが、ニューヨーク市場では利食い目的の売りが優勢となり、一時1800ドルを下回った。ただ、その後は株安を意識した買いが入っており、1800ドル台に戻した。
★米国債券市場は反発:ウイルスの感染再拡大から買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)0.61%で終了した。新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念から、相対的に安全資産とされる米国債に買いが入った。米30年債入札が『好調』と受け止められたことも相場の支援材料となった。
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