★欧州市場序盤の取引では、ドルは全般もみ合い商状ながら、107.50円台にドルが反落した。なお、欧州株は高安まちまちとなった。欧州勢本格参入後、NYダウ先物が下げ幅を縮小、NY原油先物も40ドル台前半に上伸したことを背景に、リスク選好回復によるドル売りが全般優勢になった。米長期金利が上昇地合いを維持したことがドルの下支え要因となり、107.50円前後でもみ合う展開となった。欧州市場中盤の取引では、香港で抗議デモが激しさを増し、逮捕者が出たとの報道が伝わるとNYダウ先物が再下落となる中、リスク回避の円買いとなった。
6月ADP全米雇用報告は予想を下回ったが、前回分が大幅に上方修正されたことや、ウイルスワクチン治験の良好な結果を好感したドルの買い戻しが入った。対ユーロなどでドル売りが強まった影響を受けたため、上値は限定的となった。その後、一部報道で『米政府は世界規模での中国制裁を準備する』との報道を受け、米国株高の勢いは弱まり、安値もみ合いとなった。NYダウの軟化でリスク回避のドル買いが意識され、限られたレンジながら小幅に戻す展開となった。
★欧米主要経済指標
・英・6月製造業PMI改定値:50.1(予想:50.1、速報値:50.1)
・米・6月ADP雇用統計:+236.9万人(予想:+290万人、5月:+306.5万人←-276万人)
・米・6月ISM製造業景況指数:52.6(予想:49.8、5月:43.1)
・米・6月製造業PMI改定値:49.8(予想:49.6、速報値:49.6)
・米・5月建設支出:前月比‐2.1%(予想:+1.0%、4月:-3.5%←-2.9%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は107.32-64円のレンジ
・6月ユーロ圏製造業PMI改定値が速報値から上方修正
・ウイルスのワクチン治験で良好な結果との報道を好感
・6月ADP全米雇用報告は予想を下回る
・前回分が大幅上方修正されたことを好感
・香港情勢への懸念からリスク回避的な円買い
・VIX指数は30.43から29.04へ低下
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