FITS エコノミックレポート

東京金60分足では寄り付きに雲ネジレ!

 

★6月23日以降の東京金60分足では、高値圏でのもみ合い相場となっている。下値では上向きの24時間SMA(緑線)がサポートラインとして意識される。寄り付き直後に雲のネジレがあり、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。各SMAが緩やかに上向きとなっていることで、短期的には上昇基調が継続している。

 

NY金先物市場は1776.50-1790.40ドルのレンジ相場となった。景気支援策が期待される一方、コロナ第2波への懸念も根強く、リスク回避目的の買いが持続した。緩和マネーが金市場に流入するとの思惑も下支えとなった。アジア市場の取引開始後に1790.40ドルまで買われたが、換金目的の売りに押されて反落した。ニューヨーク市場の序盤にかけて1776.50ドルまで売られた。ただ、イラン検察当局は29日、トランプ米大統領を含む36人の逮捕状を取得したと報じられたことから、安全逃避的な金買いが観測されており、株高でも金先物は下げ渋った。

 

価格帯別出来高では、6,050円前後で出来高が多いことから、100円抜けとなる6,150円前後では上値が一旦重くなりやすい。高値圏に位置していることから、上値が重くなると利益確定売りが出やすいため、高値圏で出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方に位置しているものの、緩やかに下向きになっていることで、上昇の勢いは鈍化傾向にある。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)でも、価格は上昇したもののストキャスティクスは上値を切り下げる弱気のダイバージェンスとなっており、下押しの前兆となっている。

 

東京金の日足では、上向きの5日SMAがサポートとなり上昇基調は継続している。5月19日の直近高値6,133円を上抜けしたことから、一旦利益確定売りに押される展開となっている。NY金は底堅い展開が継続しているものの、心理的な節目となる1,800ドルが上値の重石となっている。新型コロナウイルスの第2波による感染者増加懸念が強く、さらにイラン検察局がトランプ大統領を含む36名の逮捕状を取得したと報じられるなど新規のリスク回避材料もある。そのため、金は底堅く推移しやすい。為替市場では、月末・期末絡みでドル買い優勢となったものの、ドルの上値も重い展開となっている。

本日の注目点は、5日SMAを維持しつつ上値追いとなるかが焦点となる。ただ、60分足では、やや上値が重くなっており一旦利益確定売りも出やすく上値を抑える。月末に絡んだポジション調整的な売買も膨らむことから、方向感を欠く展開になる可能性もある。

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