★欧州市場序盤では、ドルは全般もみ合い商状となったが、ドル/円は小幅反落した。なお、欧州主要株価指数は上昇幅を縮小した。NYダウ先物が170ドル超下落、米長期金利が0.66%台に低下したことでドルはじり安となった。欧州株が反発、NYダウ先物も下げ幅を縮小する中、ドルは全般弱含みとなった。欧州市場の中盤の取引では、欧州主要株価指数が前日比1.0%から1.6%前後の上昇となる中、106.88円前後でドル安の流れが持続した。日本国内でのウイルス感染者数が100名を超えた、との報道を嫌気してじり安となった。その後、米国の経済指標は強弱混在となったことで、一方向への相場形成が抑制された。
米国株安を背景にリスク回避のドル買いが優勢となり、一時107.36円まで上値を伸ばした。市場では『月末・期末を控えたロンドンのフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いのフローが観測された』との指摘があった。米フロリダ州など新型コロナ感染が急増している地域では飲食店の営業が制限され始め、米経済活動の停滞懸念もドルの重石となりドルの上値が切り下がった。NY市場午後になると、週末ということもあり107円前半で強い方向感は出ずもみ合う展開となった。
★欧米主要経済指標
・米・5月コアPCE価格指数:前年比+1.0%(予想:+0.9%、4月:+1.0%)
・米・5月個人所得:前月比-4.2%(予想:-6.0%、4月:+10.8%←+10.5%)
・米・5月個人消費支出:前月比+8.2%(予想:+9.3%、4月:-12.6%←-13.6%)
・米・6月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値:78.1(予想:79.0、速報値:78.9)
・米・6月ミシガン大学1年期待インフレ率確報値:3.0%(速報値:3.0%)
・米・6月ミシガン大学5-10年期待インフレ率確報値:2.5%(速報値:2.6%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.77-107.36円のレンジ
・NY時間帯に入るとリスク回避のドル買いが優勢
・香港問題を巡る対中制裁法案可決で米中対立の恐れ
・ロンドンのフィキシングに絡んだ円売りのフロー観測
・米テキサス州で感染者急増で飲食店の入店制限強化
・米フロリダ州はバーなどでのアルコール類提供禁止
・VIX指数は32.22から34.74へ上昇
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