★米国株式市場は下落:経済活動が再び停滞することへの懸念を嫌気
NYダウは710.16ドル安の25445.94ドル、ナスダックは222.20ポイント安の9909.17ポイントで取引を終了した。国際通貨基金(IMF)が世界、米国経済の見通しを一段と引き下げ、景気後退が深刻化する可能性を警告したため、大きく下落して寄り付いた。また、新型コロナウイルス感染再拡大や米欧の貿易摩擦の激化懸念を背景に投資家のリスク回避姿勢が強まり、幅広い銘柄に売りが出た。指数は一時850ドル超下げた。米国では全米50州のうち半分以上の州で感染拡大が報告されており、市場では経済活動が再び停滞することへの懸念が広がっている。また、ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカットの3州は新型コロナの感染率の高い州からの訪問者に対し、14日間の隔離を求める勧告を出すと発表した。VIX指数は31.37から33.84へ上昇した。
★NY外国為替市場:安全通貨としてのドル買い優勢
ドル/円は、新型コロナ感染再拡大や米欧の貿易摩擦の激化懸念を背景に、投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全通貨とされるドルを買う動きが広がり、一時107.07円と日通し高値を付けた。国際通貨基金(IMF)が2020年の世界経済成長見通しを4月の▲3.0%から▲4.9%へ大幅に下方修正したことも投資家心理の悪化につながった。なお、米国では全米50州のうち半分以上の州で感染拡大が報告されており、市場では経済活動が再び停滞することへの懸念が広がっている。ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカットの3州は新型コロナの感染率の高い州からの訪問者に対し、14日間の隔離を求める勧告を出すと発表した。
ユーロ/ドルは、欧州時間に伝わった『トランプ米政権は欧州連合(EU)と英国からの輸入品31億ドルに新たな関税を課すことを検討』との報道を受けて全般ユーロ売りが先行した。NYの取引時間帯に入ると、米国の多くの州で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることが嫌気されて、NYダウが一時850ドル超下落した。投資家がリスク回避の動きを強めドル買いが活発化した。市場では『ドルは投資資金の避難先として買われた」との声が聞かれ、取引終了間際に一時1.1248ドルと日通し安値を更新した。
★NY原油先物市場は大幅続落:経済活動の停滞懸念を嫌気
NY原油先物市場は37.31ドル-40.54ドルのレンジ相場となった。国際通貨基金(IMF)が世界経済の成長見通しを下方修正し、市場では原油需要の後退が意識された。また、米国では依然として複数の州で新型コロナウイルス感染が急増しており、こちらも経済活動の停滞懸念を高まらせて原油相場の重石となった。米エネルギー省(EIA)が発表した週間石油在庫で、原油の3週連続積み増しが確認されると下落が加速し、一時37ドル前半まで売り込まれた。ポジション調整的な売りが広がった。
★NY金先物市場は反落:換金目的とみられる売り広がる
NY金先物市場は1770.60-1796.10ドルのレンジ相場となった。昨日は終値として約7年8カ月ぶりの高値を記録したこともあり、本日は利益確定売りが先行した。為替相場でドル高に振れたこともドル建ての金先物には重石となった。軟調な株式市場を背景とする買いも入ったが、節目の1800ドルを前にした売りに上値を抑えられた。ロンドン市場で1796.10ドルまで買われたが、ニューヨーク市場では株安を受けて換金目的とみられる売りが広がった。
★米国債券市場は上昇:リスク回避の動き強まる買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは上昇(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.03%低い(価格は上昇)0.68%で終了した。米国内で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることを懸念され、相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった。米欧の貿易摩擦が世界経済の不透明要因になるとの警戒感も債券相場を支えた。
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