FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 米国の感染第2波への懸念強く上値の重い展開!

 

★欧州市場序盤の取引では、NYダウ先物が下げ幅を縮小、日経先物も120円高に反発すると、リスク回避の動きも緩和され107.00円前後で推移した。NYダウ先物が100ドル高に反発、日経先物も260円高に上昇幅を拡大したことを受け、リスク回避の円高の流れは失速した。欧州株が伸び悩み、NYダウ先物は60ドル高に上昇幅を縮小する中、円売りの動きも続かず、107.00円台を挟んでもみ合い商状となった。欧州入りにかけ、英MPC待ちのなか、対ポンドなどでドルが強含んだことから、ドル/円もじり高となった。

 

米労働省が発表した新規失業保険申請件数が事前予想を大幅に上回り、米雇用情勢の改善一服が嫌気され軟調推移となった。米国株のさえない動きや米長期金利の低下で上値が重い展開となった。アリゾナ州が新たなウイルスの感染者数が過去最多となったことが報じられると、NYダウが再び下落に転じ、リスク回避の円買いが継続した。ただ、12日安値の106.50円や11日安値の106.58円などが目先のサポートとして意識されると、106.90円近辺まで持ち直した。NYダウが引けにかけて下げ幅を縮小した動きが手掛かりに、一時107円台を回復するも上値の重い展開となった。

 

★欧米主要経済指標

・米・先週分新規失業保険申請件数:150.8万件(予想:129.0万件、前回:156.6万件←154.2万件)
・米・失業保険継続受給者数:2054.4万人(予想:1985.0万人、前回:2060.6万人←2092.9万人)
・米・6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数:27.5(予想:-22.9、5月:-43.1)
・米・5月景気先行指数:前月比+2.8%(予想:+2.4%、4月:-6.1%←-4.4%)

 

★欧米市場のポイント

・ドル/円相場は106.63-107.13円のレンジ

・英中銀金融政策委員会(MPC)では資産購入枠を増額

・米国内の新型コロナウイルス感染『第2波』への懸念

・米新規室表保険申請件数が予想より弱く雇用改善一服

・米経済対策やFRBの追加緩和期待が相場の下支え

・VIX指数は33.47から32.94へわずかに低下

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