★米国株式市場はまちまち:FOMC結果公表前に利益確定売り
NYダウは300.14ドル安の27272.30ドル、ナスダックは29.01ポイント高の9953.75ポイントで取引を終了した。米国の4月JOLT求人件数が2014年来で最小を記録し速やかな回復期待が後退、投資家心理の悪化で下落して寄り付いた。また、翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に利益確定の売りが優勢となった。前日までに6日続伸し約3カ月半ぶりの高値を付けていただけに高値警戒感も出ていた。一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、同29.01ポイント高の9953.75と史上最高値で取引を終えた。初めて10,000の大台に乗せる場面があった。VIX指数は25.81から27.57へ上昇した。
★NY外国為替市場:FOMC結果公表を控え思惑的なドル売り
ドル/円は、NY市場序盤に一時108.25円付近まで戻す場面もあったが、9-10日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で国債利回りに誘導目標を設ける『イールドカーブ・コントロール』が議論されるとの思惑から米長期金利が低下すると全般ドル売りが優勢となった。市場では『200日移動平均線が位置する108.44円を下抜けたことでテクニカル的な売りが出やすい』との指摘もあり、一時107.62円と日通し安値を付けた。ただ、一目均衡表雲の上限107.53円や2日の安値107.51円やサポートとして意識されると下げ止まった。
ユーロ/ドルは、欧州時間に一時1.1241ドルと日通し安値を付けたあとはじり高の展開になった。明日のFOMC結果公表を前に思惑的なドル売りが優勢となり、一時1.1364ドルと日通し高値を付けた。ただ、NY午後に入ると明日の米重要イベントを控えて徐々に様子見ムードが強まった。
★NY原油先物市場は反発:米株市場の下げ幅を縮小を好感した買い戻し
NY原油先物市場は37.07ドル-39.10ドルのレンジ相場となった。原油先物相場は乱高下を繰り返した。欧州入り後は欧州株の下落を嫌気し37ドル台前半まで一時弱含んだ。しかし、反落して始まった米株式市場が徐々に下げ幅を縮め、ナスダック総合に至っては史上最高値を再び更新し、1万の大台を一時初めて付けたことを好感し、原油先物価格は引け前にかけて買いが強まり39ドル台まで上昇する場面もあった。
★NY金先物市場は続伸:ドル安と株高一服で買い優勢
NY金先物市場は1697.60-1729.40ドルのレンジ相場となった。ドルが全面安となったことや、ナスダック総合は上昇しているとはいえ、ダウ平均や欧州株式市場が続落したことで、安全資産とされる金先物は昨日に続いて上昇した。9日のアジア市場で一時1697.60ドルまで下げたが、1700ドル台を再び回復した後は安全逃避的な買いが優勢となった。
★米国債券市場は続伸:持ち高調整目的の買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.05%低い(価格は上昇)0.82%で終了した。米連邦公開市場委員会(FOMC)がイールドカーブ・コントロール(YCC)やマイナス金利についてどのような判断を示すのか注目される中、持ち高調整目的の買いが優勢となった。
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