FITS エコノミックレポート

東京金60分足では出来高の多い価格帯でもみ合い!

 

★5月29日以降の東京金60分足では、120時間SMA(赤線)がレジスタンスとして意識されていた。しかし、120時間SMAを上抜けと雲の上限を回復したことで再び上昇基調に戻った。また、心理的節目である6,000円を回復したこで、買い方の投資心理は改善している。

 

NY金先物市場は1698.90-1729.00ドルのレンジ相場となった。前週分の米新規失業保険申請件数や失業保険継続受給者数が予想より悪化したことを受け、安全資産の金は買い戻しが先行した。為替相場でドルが対ユーロで大きく売られたこともドル建ての金先物の支えとなった。4日のアジア市場で1698.90ドルまで売られたが、ポジション調整目的の売り一巡後は押し目買いが優勢となった。欧米株式が伸び悩んだことも金先物相場を下支えした。

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯まで回復したが、買い方からの『やれやれ売り』が出やすく上値を抑える展開となっている。やれやれ売りが一巡するまでは上値の重い展開が続くため、新規の買いが継続するかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けしてシグナルと共に上向きとなっていることから戻り基調は継続している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)では、買われ過ぎ過熱感が出ており%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっている。そのため、下押しバイアスが強まっている。ただ、戻り基調が継続しているうちは、ストキャスは高水準で張り付くダマシを発生しやすいので注意。

 

東京金日足では、25日SMAの5,943円が今回もサポートとなり反転する展開となった。さらに、5日SMAの6,004円と10日SMAの5,983円を上抜けしたことで、短期的には上昇基調を回復している。NY金先物市場は一時心理的節目となる1,700ドルを下抜けしたものの、再び回復したことで戻り基調が継続する。ただ、米長期金利が0.8%台に上昇してきたことで、売り材料として意識される。為替市場では、円安基調が継続していることから、東京金の下支えする。

本日の注目点は、短期的には上昇基調を回復したことで上値トライとなるのか、それとも5日SMAと10日SMA付近でもみ合う展開となるのかが焦点となる。週末ということもあり、ポジション調整の動きも入りやすい。

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