FITS エコノミックレポート

東京金60分足ではじわりと雲の上限を上抜け!

 

★5月13日以降の東京金60分足では、72時間SMA(青線)がサポートラインとなり反転する展開となった。雲の上限がレジスタンスとして意識されていたが、引けにかけてじわりと雲の上限を上抜けした。先行きは雲の厚みが薄くなり夜間取引では雲のネジレがあるため、トレンドの反転や加速など相場の節目になりやすい。

 

NY金先物市場は1727.20-1751.60ドルのレンジ相場となった。19日のアジア市場で1727.20ドルまで売られたが、その後反転した。ニューヨーク市場で1750ドル台を回復した。通常取引終了後に米国株式の下げ幅が拡大したことから、金先物は主に1745ドルを挟んだ水準で推移し、底堅い動きとなった。また、対ユーロなどでドル売りが進み、ドル建て金価格の押し上げ要因になった。

 

価格帯別出来高では、6,000円台での出来高が膨らんできていることから、買い方からの利益確定売りを吸収しながら、戻り基調となっている。そのため、さらに出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、一旦ゼロラインを下抜けしたものの、再びシグナルとゴールデンクロスして戻り基調となった。ただ、戻りの勢いは緩やかになっている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、高値圏でもみ合う展開となっているものの、%DがSlow%Dを上抜けしていることから戻り基調が継続している。

 

東京金の日足では、上向きの5日SMAの6,004円がサポートラインとして意識され上昇基調が継続している。前日高値6,133円が上値目標となっている。高値圏で推移していることから、上値が重くなると買い方からの利益確定売りが出やすい。NY金はユーロ高・ドル安や米国株安が押し上げた感が強い。米中対立の激化が懸念されており、NY金の下支え材料となりやすい。為替市場では、一時108円台まで円安が進んだものの、戻り売り圧力が強く108円台での滞空時間は短く上値の重さが確認された。ただ、107円台後半で下げ止まる展開となっていることで、東京金の下支えとなりやすい。

60分足では夜間取引から雲のネジレがあり、相場の節目となりやすい。5日SMAがサポートとなり上昇基調が継続出来るかが注目される。

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