★米国株式市場は上昇:新型コロナのワクチン開発への期待から買い優勢
NYダウ911.95ドル高の24597.37、ナスダックは220.27ポイント高の9234.83ポイントで終了した。携帯端末のアップル(AAPL)が米国内25店舗を再開するなど経済活動の再開で景気回復期待が広がったほか、新型コロナウイルスのワクチン開発への期待が強まり、景気敏感株を中心に幅広い銘柄が上昇した。米政府や金融当局による追加経済対策が米景気を支えるとの見方も買いを後押しし、一時1000ドル超上げた。原油先物価格の大幅上昇も投資家心理の改善につながった。VIX指数は31.89から29.30へ低下した。
★NY外国為替市場:リスク選好のドル売り優勢
ドル/円は、世界的な株高やクロス円の上昇につれた円売り・ドル買いが優勢となり一時107.50円と日通し高値を付けたものの、対ユーロ中心にドル安が進むと107.21円付近まで押し戻された。もっとも、米長期金利が一時0.7421%前後と約1カ月ぶりの高水準を付けたこともあり、下押しも限定的だった。
ユーロ/ドルは、新型コロナウイルスに伴う都市封鎖(ロックダウン)が緩和され、世界的に経済活動が再開される中、新型コロナのワクチン開発への期待から米国株相場が急伸した。全般にリスク・オンのドル売りが強まり、前週末の高値1.0851ドルを上抜けて一時1.0927ドルまで上値を伸ばした。『独仏両国は欧州連合(EU)加盟国の経済再建のために5000億ユーロの基金設立を提案』と伝わると、基金活用によるユーロ圏景気の回復期待が高まりユーロを買う動きも見られた。なお、19日に予定されているパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の米上院銀行委員会での証言原稿で『FRBは経済支援のためにあらゆる手段を講じる』『下落の勢いとスピードは前例がない』との見解が伝わったが、新味の乏しい内容で市場の反応は限られた。
★NY原油先物市場は大幅続伸:在庫調整の進展を期待した買い継続
NY原油先物市場は29.55ドル-33.10ドルのレンジ相場となった。OPECプラス(石油輸出国機構・OPECとロシアなど非OPECの主要産油国による枠組み)が、5月前半に原油輸出を半減させたとの市場調査会社の報告が伝わった。過去最大となる減産合意を反映した内容といえる。在庫調整の進展を期待した買いが続いており、原油先物は3月16日以来の高値をつけた。
★NY金先物市場は反落:リスク選好強まり利食い売り優勢
NY金先物市場は1729.30-1775.80ドルのレンジ相場となった。経済活動再開の期待に加えて、新型コロナウイルスのワクチン臨床試験が進展との報道が市場のセンチメント改善に寄与した。欧米株が大幅高となるなどリスク選好が強まり、安全資産とされる金は売られた。18日のロンド市場で1775.80ドルまで一段高となったが、欧米株高を意識した利食い売りが活発となった。安全逃避的な金買いは一巡し、一時1729.30ドルまで下落した。
★米国債券市場は続落:リスク選好の動きが強まり売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.08%高い(価格は下落)0.72%で終了した。世界的な経済活動再開への期待や新型コロナのワクチン臨床試験が進展との報道を受けて米国株相場が大幅に上昇すると、安全資産とされる米国債に売りが出た。利回りは一時0.7421%前後と約1カ月ぶりの高水準を付けた。
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