★欧州市場序盤の取引では、パウエルFRB議長の講演に注目が集まる中、ドルは前日比高安まちまちで推移した。なお、欧州株は全面安で取引を開始した。欧州市場では、日本政府が39県の緊急事態宣言を解除する方針と伝えられたのをきっかけに、ドル売り・円買いが強まった。ただ、欧州株の全面安で円買いに振れやすい半面、NYダウ先物のプラス圏推移でドルは売りづらい展開となった。
パウエル米FRB議長が『見通しは極めて不透明、下向きリスクが大きい』『新型コロナの感染拡大で長期の経済打撃への懸念が高まった』などの見解を示すとドル売りが強まった。その後、パウエル議長が『マイナス金利に対するFOMCの見解は変わらず』『マイナス金利は現時点で検討対象ではない』とマイナス金利導入を否定したことでドルの買い戻しが優勢となった。NYダウが430ドル超安まで下げ幅を拡大したことから、ドル買い戻しも一巡した。その後は、NYダウが一時560ドル超安まで下げ幅を拡大し、米長期金利が0.63%前半まで低下するなどリスク回避の円買いが強まったが、全般ドル高が進むなかで下値も限られた。米国株は下げ幅を拡大したものの、ドル/円の反応は限定的となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・3月鉱工業生産:前月比-11.3%(予想:-12.5%、2月:-0.1%)
・米・4月生産者物価指数(PPI):前月比‐1.3%(予想:-0.5%、3月:-0.2%)
・米・4月生産者物価コア指数:前月比-0.3%(予想:-0.1%、3月:+0.2%)
・米・4月生産者物価指数:前年比-1.2%(予想:-0.4%、3月:+0.7%)
・米・4月生産者物価コア指数:前年比+0.6%(予想:+0.8 %、3月:+1.4%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円相場は106.71-107.14円のレンジ
・パウエル米FRB議長の景気へのネガティブ発言でドル売り
・トランプ大統領はマイナス金利政策の導入を要求
・FOMCはマイナス金利導入に否定的な見方でドル買戻し
・4月米卸売物価指数(PPI)は前年同月比で4年半ぶり大幅低下
・VIX指数は33.04から35.28へ上昇
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