★日米金利差だけがドル/円相場を左右するわけではない。しかし、基本的に日米金利差が拡大すればドル高・円安になりやすく、縮小すれば円高・ドル安になりやすい。
日米2年債金利差・10年債金利差とドル/円相場を同じチャート上に重ねてみると、上記した動きになっている。ただ、2019年10月以降は日米金利差が縮小傾向にあるものの、上下を繰り返しながらもドル高・円安地合いとなっている。
2月7日終了時点の金利差では、日米2年債金利:1.545%、日米10年債金利:1.621%となっている。この金利差であれば105円前後へ円高が進行しても不思議ではない。しかし、現在の為替市場では109円台半ばでの動きとなっている。
現在、中国発の新型肺炎が中国国内ばかりか世界中で感染者が増加しており、世界的な景気減速が不安視されている。そのため、FRBも金利は引き上げよりも引き下げの方向へバイアスがかかりやすい。そのため、より日米金利差が縮小する可能性が高く、円安よりも円高への力が徐々に溜まっていくものと思われる。
ところで、2018年と2019年の共通点は、年末に向けてドル需要が高まることから日米金利差に関係なくドルが高止まりしやすいことだった。そして、2019年の1月3日にフラッシュ・クラッシュにより円高が強まったが、2020年の1月2日も19年ほどではなかったが円高基調になった。年初に一旦円高のボトムを付けた後にドル買い・円売りが入り円安方向へと進むのも共通している。
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