★欧州市場朝方の取引では、感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎に関して、世界保健機関(WHO)が『国際的な公衆衛生上の緊急事態』との判断を見送ったことを受けたリスク回避緩和の流れが持続した。なお、欧州株は反発して取引を開始した。日米株価指数先物が強含み、米長期金利も上昇傾向となるとドルはじり高となった。欧州市場中盤の取引では、米長期金利が失速となったが、ドルは全般底堅く推移した。対欧州通貨でのドル高を支えに底堅いものの、上値も限られた。
米長期金利が1.70%台まで低下したことなどが相場の重石となったほか、1月米製造業PMI速報値が予想を下回ったこともドル売りを誘った。その後、米疾病対策センター(CDC)が米国で2人目の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表したこと受けて、NYダウがマイナス圏に沈み、リスク回避の円買いとなった。さらに、CDCが3人目の新型コロナウイルス感染が確認したとの報道を受けて円買いが強まった。中国の新型コロナウイルスの感染拡大懸念でNYダウが250ドル超安まで下げ幅を拡大し、米長期金利が1.67%台まで低下したことをながめドル売りが継続した。
★欧米主要経済指標
・独・1月製造業PMI速報値:45.2(予想:44.5、12月:43.7)
・独・1月サービス業PMI速報値:54.2(予想:53.0、12月:52.9)
・独・1月総合PMI速報値:51.1(予想:50.5、12月:50.2)
・ユーロ圏・1月製造業PMI速報値:47.8(予想:46.8、12月:46.3)
・ユーロ圏・1月サービス業PMI速報値:52.2(予想:52.8、12月:52.8)
・ユーロ圏・1月総合PMI速報値:50.9(予想:51.2、12月:50.9)
・英・1月製造業PMI速報値:49.8(予想:48.8、12月:47.5)
・英・1月サービス業PMI速報値:52.9(予想:51.1、12月:50.0)
・英・1月総合PMI速報値:52.4(予想:50.7、12月:49.3)
・米・1月製造業PMI速報値:51.7(予想:52.5、12月:52.4)
・米・1月サービス業PMI速報値:53.2(予想:53.0、12月:52.8)
・米・1月総合PMI速報値:53.1(12月:52.7)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は109.12∸65円のレンジ相場
・良好な英経済指標受け利下げの思惑がやや後退
・ECBによる金融緩和政策の長期化観測でユーロ売り
・米1月製造業PMIが予想を下回ったことでドル売り
・新型コロナウイルスの感染拡大を嫌気
・VIX指数は12.98から14.56へ上昇
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