★米国株式市場は上昇:リスク選好の材料多く買い優勢
NYダウは267.42ドル高の29297.64、ナスダックは98.44ポイント高の9357.13で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が予想より減少したほか、12月小売売上高が堅調な内容となり、買いが先行した。また、米中政府が15日に貿易協議の『第1段階合意』文書に署名したことを好感した買いが続いた。さらに、モルガン・スタンレーの10-12月期決算が予想を大きく上回ったことも投資家心理の改善につながった。VIX指数は12.42から12.32へ低下した。
★NY外国為替市場:ドル買い先行も上値の重い展開
ドル/円は、この日発表の米経済指標が概ね良好だったことから円売り・ドル買いが先行した。また、米国株が堅調に推移したこともドルの支援材料となり、一時110.18円と日通し高値を付けた。ただ、14日に付けた8カ月ぶりの高値110.21円を上抜けることは出来なかった。なお、12月米小売売上高は前月比0.3%増と市場予想通りの結果となったが、自動車を除く数値は前月比0.7%増と予想の0.5%増を上回った。また、1月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は17.0と予想の3.8を大幅に上回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数は20.4万件と予想の21.6万件よりも強い内容となった。
ユーロ/ドルは、12月11日-12日分の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨でユーロ圏の経済動向について『減速に歯止めがかかりつつある』との認識が示されるとユーロ買いで反応し、一時本日高値となる1.1173ドルまで値を上げた。ただ、1.1200ドルにかけて断続的に観測されている売り注文に上値を抑えられると失速した。1月米フィリー指数など良好な米経済指標もユーロ売り・ドル買いを誘い、一時1.1128ドルと日通し安値を付けた。ユーロポンドの下落につれたユーロ売り・ドル買いも出た。
★NY原油先物市場は反発:過剰供給懸念が後退して買い優勢
NY原油先物市場は57.56ドル-58.87ドルのレンジ相場となった。米中が署名した通商協議『第1段階の合意』において、中国が米国から原油輸入を大幅に増加させなければ、エネルギー関連の合意の達成はできないもよう。過剰供給が懸念されていた米産原油を中国が吸収するとの見方が広まり、原油先物は買い戻しが優勢となった。また、原油在庫がただちに増加する可能性は低いとの見方も原油先物に対する支援材料となった。
★NY金先物市場は反落:良好な米経済指標受け売り優勢
NY金先物市場は1548.00∸1558.20ドルのレンジ相場となった。概ね良好な米経済指標を受け、安全資産とされる金は売りが先行した。好調な企業決算に後押しされた米国株相場の堅調さも金先物の重石となった。
★米国債券市場は反落:良好な米経済指標受け売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日0.02%高い(価格は下落)1.80%で終了した。良好な米経済指標や株価の上昇を受けて、安全資産とされる米国債には売りが優勢となった。
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