★欧州市場朝方の取引では、前日のNY市場で強まったドル全面安の流れ持続を受け109.10円付近でもみ合う展開となった。なお、欧州株はおおむね堅調に取引を開始した。NATO事務総長との会見後に記者会見を行い、トランプ米大統領の仏批判が止まらず、米仏関係の悪化を嫌気し、若干市場はリスク回避に傾き円買いが優勢になった。トランプ大統領が『中国との取引合意は2020年11月の選挙が終わるまで待った方が良いかもしれない』と発言したことでドルは失速した。NYダウ先物が続落、米長期金利も低下幅を広げる中、ドルが下値を広げた後も戻りが鈍かった。
トランプ大統領の発言を手掛かりにしたリスク回避の動きが継続した。戻りの鈍さを確認すると、米長期金利の低下幅拡大とともにじり安が継続した。米政府は15日にほぼ全ての中国製品に対象を広げる制裁関税を発動する予定と伝わると、NYダウが一時420ドル超下落しリスク回避の円買いが継続した。米長期金利が1.695%前後と11月1日以来の低水準まで低下したことで108円半ばまで下落幅を広げた。その後、一時450ドル安超まで売られたNYダウが300ドル安付近へ下落幅を縮小したことから、ドル/円も下げ渋った。
★欧米主要経済指標
・英・11月建設業PMI:45.3(予想:44.5、10月:44.2)
・ユーロ圏・10月生産者物価指数:前年比-1.9%(予想:-1.8%、9月:-1.2%)
★欧米市場のポイント
・ドル/円は、108.45-109.14円のレンジ相場
・英保守党と労働党の支持率拡大でポンド買い
・世界的な貿易摩擦への懸念を背景にリスク回避の動き
・米中貿易協議への先行き不透明感強まる
・NYダウは一時450ドル超の下落
・VIX指数は14.91から15.96へ上昇
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