FITS エコノミックレポート

東京金60分足では上値に出来高多く重石に!

 

★11月20日の東京金60分足では、一目均衡表の雲の上限を上抜け、さらに120時間SMA(赤線)も上抜けしたことで戻り基調となってきた。ただ、引けにかけて上ヒゲロウソク足が出るなど上値の重さが意識されやすい。

 

NY金先物市場は1456.50ドルまで下落後に、1470.00ドルまで上昇した。米中通商協議への進展期待は高く、史上最高値を更新する米株を眺めながら安全資産の金は売りが先行した。もっとも昨日の安値付近では利益確定の買いも待ち構えており、下値も限定的だった。また、米国の11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が予想外に低下したことや11月リッチモンド連銀製造業指数がマイナスに落ち込んだことをきっかけに、安全志向の買いが優勢になった。引けにかけてはポジション調整の動きが中心となり、前日比プラス圏で底堅いまま終えた。 

 

価格帯別出来高では、出来高の多い価格帯を戻ってきているものの、上値には出来高の多い価格帯が並んでおり、上値の重石となりやすい。上値が重くなると、買い方からの『やれやれ売り』や早目の利益確定売りが入りやすく上値を抑える。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜けシグナルとかい離幅を広げて上向きとなっていることから、戻り基調は継続している。一方で、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ過熱感が出てきていることから、戻り基調が鈍化してくる可能性がある。

 

東京金の日足では、一旦100日SMAの5,106円を下抜けしたものの、再び回復基調となった。また、5日SMAの5,108円と10日SMAの5,114円を上抜け回復してきたことから、明確に上抜け出来るかが注目される。NY金先物は、米経済指標の悪い結果を受けて買い戻しが入り戻り基調となったが、一気に戻り基調になるほどの勢いはない状態である。外国為替市場では、109円台に円安が進行しているものの、本邦輸出企業からのドル売りオーダーも厚く上値追いの展開にはなっていない。ただ、ドルが底堅く推移していることから、東京金の下支えとなっている。

本日の注目点は、5日SMAと10日SMAを明確に上抜けしてくるのか、それとも100日SMAを再び下回る展開となるのかが焦点となる。

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