FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:米中貿易協議や香港情勢の悪化懸念で売り先行

NYダウは10.25ドル高の27691.49ドル、ナスダックは11.04ポイント安の8464.28で取引を終了した。米中貿易協議をめぐる楽観論が後退したほか、香港情勢の悪化を懸念した売りが先行し一時160ドル超下げた。ただ、個別に材料の出た航空機のボーイングやドラッグストア大手のウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスが大幅高となり、NYダウをプラス圏に押し上げた。VIX指数は12.07から12.69へ上昇した。

 

NY外国為替市場:市場参加者少なく値動きの鈍い展開

ドル/円は、米中貿易協議をめぐる楽観論が後退したほか、香港情勢の悪化を懸念した売りが先行し、一時108.90円と日通し安値を付けた。欧州株相場や日米株価指数先物の下落も相場の重石となった。ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開になり、一時は160ドル超下落した現物のダウ平均が上げに転じたことでドル/円にも買い戻しが入ったほか、市場では『108円台では実需の買いが意識される』との指摘があり109.11円付近まで下げ幅を縮める場面があった。もっとも、本日はベテランズデーで米債券市場が休場となったため、市場参加者が少なく値動きは鈍かった。取引終了にかけては200日移動平均線が位置する109.03円レベルを意識した値動きとなった。 

ユーロ/ドルは、ポンドドルの上昇をきっかけにユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.1043ドルと日通し高値を付けた。ただ、そのあとは米債券市場が休場とあって1.1035ドル挟みの狭いレンジ取引に終始した。今日の安値は東京午前に付けた1.1017ドルで値幅は0.0026ドル程度と小さかった。 

 

NY原油先物市場は反落:OPECプラスの追加減産の可能性は低い

NY原油先物市場は56.25ドルー57.40ドルのレンジ相場となった。週末にトランプ米大統領が、中国への関税撤廃は合意していないと発言したことで、米中協議の行方が再び不透明になり原油先物価格は弱含んで推移した。一時プラス圏を回復する場面も見られたものの上値は抑えられた。また、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの主要産油国で構成する『OPECプラス』は減産期限を延長することで合意するとの見方が広がっているが、市場参加者の間では『OPECプラスは追加減産を実行しない可能性がある』との見方が広がっており、原油先物は弱含みとなった。

 

NY金先物市場は続落:リスク回避の金買いが後退

NY金先物市場は1448.90-1467.40ドルのレンジ相場となった。米中通商協議のさらなる進展への期待は持続していることや、英ブレグジット党のファラージ党首は、英総選挙で、与党保守党が前回選挙で勝利した選挙区に対立候補を擁立しないと表明したことが材料視された。しかし、ドルが軟調に推移していたことで、ドルで取引される金先物は割安感から堅調に推移していた。しかしながら、徐々に上値が重くなると先週の安値近辺にあったストップロスをつけ、8月5日以来となる水準まで弱含んだ。 

 

米国債券市場は休場

ベテランズデーで休場

 

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