★米国株式市場は上昇:米中貿易協議の進展期待から買い優勢
NYダウは114.75ドル高の27462.11、ナスダックは46.80ポイント高の8433.20で取引を終了した。1日発表の10月雇用統計で、非農業部門雇用者数が予想を上回る伸びとなり、米景気先行きへの懸念が後退した。投資家のリスク選好意欲が回復する中、NYダウは史上最高値を更新した。ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから、米中貿易協議の進展を好感した買いも入った。また、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。 VIX指数は12.30から12.83へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク選好の円売り
ドル/円は、米景気の先行きへの不安が後退する中、米中貿易協議の進展期待を背景に米国株相場が史上最高値を更新した。投資家がリスクを取りやすくなるとの見方から円売り・ドル買いが優勢となった。米長期金利が1.79%台まで上昇したことも相場の追い風となり、一時108.65円と日通し高値を付けた。なお、9月米製造業新規受注は前月比0.6%減と予想の0.5%減を下回ったものの、目立った反応は見られなかった。
ユーロ/ドルは、欧州市場では仏・独・ユーロ圏の10月製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が予想を上回ったことを受けて買い戻しが強まる場面もあったが、NY市場に入ると米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢となった。前週末の安値1.1128ドルを下抜けて一時1.1125ドルまで値を下げた。なお、注目されていたラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の就任最初の発言では、金融政策についての言及がなかった。
★NY原油先物市場は続伸:米中貿易摩擦の解消期待からリスク選好の買い
NY原油先物市場は、米国のロス商務長官が米中の『第1段階』貿易合意が順調に進展していると確認。米中貿易摩擦の解消期待で景気見通しが改善し、株高・債券安(金利上昇)などリスクオンの流れが強まり、リスク資産の原油も買いが先行した。もっとも、買い一巡後は利益確定の売りに押された。為替市場でドルが対ユーロで上昇したこともドル建ての原油先物に割高感を生じさせ、引けにかけては上げ幅を縮小した。
★NY金先物市場は小反発:リスク選好地合いで上値の重い展開
NY金先物市場は1506.50-1517.10ドルのレンジ相場となった。ロス米商務長官が中国通信機器メーカーの華為技術(ファーウェイ)に対する禁輸措置緩和を示唆したことから米中貿易摩擦への懸念が後退し、主要な米株価指数は史上最高値を更新し、リスクオン地合いが強まる中で逃避資産とされる金先物に対しては売りが優勢となる場面もあった。一方で、日本時間朝方にかけて円安・ドル高が進行するなか、金先物価格は小幅ながら上昇基調となった。
★米国債券市場は続落:リスク選好の動きから売り優勢に
米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.06%高い(価格は下落)1.77%で終了した。米景気の先行きへの不安が後退する中、米中貿易協議の進展期待を背景に安全資産とされる米国債に売りが出た。
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