★欧州市場朝方の取引では、前日に伝わったフィンランド中銀のレーン総裁によるハト派発言を受けたユーロ安が進展した。なお、ドル/円は106.10円台と前日比横ばい水準でもみ合い商状となった。欧州株が全面高で推移、日経先物も90円高に続伸する中、ドルが買い戻される展開となった。日米株先物の上げ幅が拡大したことで、リスク選好的な円売りが優勢となった。ただ、米長期金利が1.55%台で伸び悩んだことでドル買いも限定的となった。その後はNY勢の参入を前にドル買いは一服した。
米7月住宅着工件数は予想を下回った一方で、同米建設許可件数は市場予想を上回る結果となったものの鈍い反応だった。米8月消費者態度指数速報値が市場予想を下回り、1月に続き2番目の低水準となったことで、NYダウが上げ幅を縮め、米長期金利も1.54%前半へ若干低下したことを受け、ドルはじり安となった。一時1.59%台まで上昇した米長期金利が1.55%台へ水準を下げるとドルの重石となった。格付け会社フィッチがアルゼンチンの格付けを「B」から「CCC」に引き下げたことを発表したが、ドル売りは盛り上がらなかった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・6月貿易収支:+206億ユーロ(5月:+230億ユーロ)
・米・7月住宅着工件数:119.1万戸(予想:125.7万戸、6月:124.1万戸←125.3万戸)
・米・7月住宅建設許可件数:133.6万戸(予想:127万戸、6月:123.2万戸←122万戸)
・米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値:92.1(予想:97.0、7月:98.4)
・米・8月ミシガン大学1年期待インフレ率速報値:2.7%(7月:2.6%)
・米・8月ミシガン大学5-10年期待インフレ率速報値:2.6%(7月:2.5%)
★欧米市場のポイント
・106.07-49円のレンジ相場
・ECBによる早期の追加緩和観測を背景にユーロ売り
・独誌の景気後退なら財政出動の用意との報道でユーロ買い戻し
・米長期金利が1.59%台を回復すると投資家心理が改善
・米住宅指標は好悪まちまちの結果、米8月消費者態度指数は悪化
・VIX指数は21.18から18.47へ低下
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
---|---|---|---|---|---|---|
« 1月 | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 | 31 |