FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:好決算企業が好感され買い優勢

NYダウは51.47ドル高の27192.45、ナスダックは91.67ポイント高の8330.21で取引を終了した。予想を上回る4-6月期米GDP速報値を受けて、米景気減速に対する過度な警戒感が後退し買いが先行した。複数の予想を上回る四半期主要企業決算が好感され、ハイテク株を中心に上昇し、堅調推移となった。S&P500及びナスダック総合指数は最高値を更新した。VIX指数は12.74から12.16へ低下した。

 

NY外国為替市場:総じてドルが顕著に推移も上値重い

ユーロ/ドルは、9月の欧州中央銀行(ECB)定例理事会での利下げや資産買い入れ再開など包括的な緩和パッケージに対する思惑が浮上する中、全般ユーロ売りが先行した。米商務省が発表した4-6月期の米GDP速報値が実質で前期比年率2.1%増と予想の1.8%増を上回ったこともユーロ売り・ドル買いを誘った。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が『ホワイトハウスはいかなる為替介入も排除した』と述べ、『トランプ米大統領がドルを弱くしたいと考えている』との見方を否定すると若干ドル買いで反応し、一時1.1112ドルと日通し安値を更新した。ただ、前日に付けた2017年5月以来の安値1.1102ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。 

ドル/円は、予想を上回る4-6月期米GDP速報値をきっかけに円売り・ドル買いが先行し一時108.83円と10日以来の高値を付けたものの、同日高値の108.99円や節目の109.00円にかけて観測されている本邦勢の売り注文に上値を抑えられると伸び悩んだ。その後、NEC委員長の発言を受けて一時108.82円付近まで再び上げたものの、買いの勢いはすぐに後退した。30日の日銀金融政策決定会合や31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前に、大きな方向感は出なかった。

 

NY原油先物市場は続伸:米中通商協議の進展期待から買い優勢

為替相場でドルが強含み、ドル建ての原油先物は売りが先行した。ただ、56ドル割れでの買い意欲は強く、55ドル後半から56ドル台へ反発した。イランを巡る中東の地政学リスクは依然として供給サイドの懸念となっている。また、来週の米中通商協議が進展すれば中国景気の上向きが期待され、原油需要増に繋がるとの思惑が相場の下支えとなっている。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比から3基減少の776基となった。

 

NY金先物市場:ポジション調整の買い戻しが優勢

NY金先物市場は1412.90ドル-1424.80ドルのレンジ相場となった。この日発表された4-6月期米国内総生産(GDP)速報値は市場予想を上回ったことを受け、弱含む場面となった。もっとも売り一巡後は、利下げが確実視されているFOMCを控えてポジション調整の買い戻しが優勢となった。また、中東情勢の緊張状態は続いていることや、米国金利の先安観は後退していないことから、金先物は底堅い動きとなった。

 

米国債券市場は小反発:翌週のFOMCを控えて買い戻し

米国債券市場で長期ゾーンは小反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.07%で終了した。市場予想を宇和間wる4-6月期米GDP速報値を受けて売りが先行したものの、翌週のFOMCでの利下げが確実視される中、徐々に買い戻しが優勢となり持ち直した。

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