★欧州市場朝方の取引では、独7月製造業PMI速報値の下振れを受け、独10年債が急低下し米長期金利も低下幅を広げる中、ユーロ/円を中心に円買いが強まった。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。NYダウ先物が反落、日経先物も軟調に推移する中、ドルは軟調の流れが持続した。市場では行使期限を迎える108.00円をストライクとする40億ドル超のオプションがあるため、ドル/円の動きが抑制された。『ECBの緩和強化で円高進行なら、日銀は追加策模索の可能性』との一部報道を受けて108.16円付近まで上昇したが、観測記事に過ぎず押し戻された。ボーイングとキャタピラーの冴えない決算を受けてNYダウ先物が120ドル超下落したことで上値を抑えた。
米7月製造業PMI速報値や米6月新築住宅販売件数が予想を下回ったことで、米長期金利が低下幅を拡大しドル売りが強まった。しかし、前日の安値107.83円がサポートとなり底堅さが意識されるとショートカバーが入りドルの買い戻しが強まった。低調な5年債入札後に若干ながらも、米長期金利が下げ幅を縮小したことがドルの下支えとなった。ムニューシン米財務長官はCNBCのインタビューで『長期的に強いドルは重要』『短期的なドル安を支持しない』などと述べたこともドルの下支えとなった。
★欧米主要経済指標
・英・6月銀行協会住宅ローン承認件数:42653件(予想:42700件、5月:42407件←42384件)
・米・6月新築住宅販売件数:64.6万戸(予想:65.8万戸、5月:60.4万戸←62.6万戸)
・米・7月製造業PMI速報値:50.0 (予想:51.0、6月:50.6)
・米・7月サービス業PMI速報値:52.2(予想:51.8、6月:51.5)
・米・7月総合PMI速報値:51.6(6月:51.5)
★欧米市場のポイント
・107.92-108.25円のレンジ相場
・新英首相の就任を前にポンドのショートカバー
・独・仏製造業PMIが予想を下回り域内の景気減速懸念
・ECB定例理事会を前に利下げ観測高まる
・米7月製造業PMIは約10年ぶりの低水準
・ボーイングとキャタピラーの決算がNYダウの重石
・VIX指数は12.61から12.07へ低下
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