FITS エコノミックレポート

東京金60分足では寄付き後に雲のネジレが!

 

★7月16日以降の東京金60分足では、一時雲の上限を上抜けしたものの、引けに掛けて再び雲の下限を下抜け120時間SMA(赤線)をも下抜けして終了した。寄付き後に雲のネジレがあり、加速や反転など相場の節目になりやすいので注意が必要となる。

 

NY金先物市場は1414.60-1431.40ドルのレンジ相場となった。為替相場ではアジア市場からドル高が進行し、ドル建ての金先物は時間外で売りが先行した。NY勢が参入し、米中古住宅販売件数や米リッチモンド連銀製造業景気指数が市場予想を下回ったことを受けて、安全資産の金には買い戻しが一時強まった。もっとも、再びドルが強含むと金先物は徐々に上値を切り下げていった。 また、米中貿易協議の進展が期待されたことで安全逃避の金買いは縮小した。

 

価格帯別出来高では、一旦出来高の多い価格帯を上抜けしたが、再び下抜けしたことで、上値の重さが意識される。概ね4,900円ー4,950円のレンジ相場となっていることで、この近辺での出来高が増えてきている。そのため、上下どちらかに振れると大きな動きとなりやすい。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、MACDは一時ゼロライン近辺まで上昇したものの、結局上抜け出来ずにレジスタンスとして意識された。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることから、短期的には下落基調が継続している。

 

東京金の日足では、5日SMAの4,932円を下抜けしたものの、10日SMAの4,909円がレジスタンスとして意識されている。ただ、ロウソク足は上ヒゲの長い『トウバ』のような足となっており、上値の重さが意識される。NY金も米長期金利の上昇や米国株高、ドル高が嫌気され弱含みとなった。しかし、NY金も10日SMAの1,416ドルがサポートラインとして意識され下げ止まる展開となっている。為替市場では、108.20円大を維持しており、東京金の下支えとなりやすい。月末のFOMCでの利下げ観測が強く、上値追いにはなり難い展開となっている。

 

本日の注目点は、10日SMAを維持出来るかが焦点となる。また、5日SMAを再び回復出来るかも注目される。下押し後は大陽線による回復基調が続いており、日足では底堅い展開となっている。

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