FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 108円半ば近辺でもみ合い相場!

 

★欧州市場朝方の取引では、株安を背景に米長期金利が低下したことを受け、ドルが軟調地合いとなった。なお、欧州株は軟調に推移、日経先物は20円高に小幅反発した。米長期金利が2.11%台へ低下し、NYダウ先物が70ドル程度下落したことでじり安となった。欧州株の全面安やNYダウ先物は軟調地合いとなったが、米長期金利の下げ渋りやドルの押し目買いで底堅い展開となった。米5月コアCPI(消費者物価指数)が前月比+0.1%(前年比+2.0%)と市場予想の前月比+0.2%(前年比+2.1%)を下回ったことで米景気先行き不透明感からドル売りが強まった。その後、米長期金利が一時2.14%台まで低下幅を縮小するのをながめてドルが持ち直した。

 

ただ、アジア時間に付けた日通し高値108.57円を上抜けることが出来ずにドルは失速した。小幅ながらマイナス推移のNYダウをながめて、しばらく上値が重かったがドルが欧州通貨に対して強含んだことで、ドル買いが優勢となった。トランプ大統領が『中国とは通商合意に至るだろう』『米国と北朝鮮は良好な関係』などと発言したが、相場の反応は鈍かった。

 

★欧米主要経済指標

・米・5月消費者物価指数:前年比+1.8%(予想:+1.9%、4月:+2.0%)
・米・5月消費者物価コア指数:前年比+2.0%(予想:+2.1%、4月:+2.1%)
・米・5月消費者物価指数:前月比+0.1%(予想:+0.1%、4月:+0.3%)
・米・5月消費者物価コア指数:前月比%(予想:+0.2%、4月:+0.1%)
・米・5月財政収支:-2078億ドル(予想:-2025億ドル、18年5月:-1467.96億ドル)

 

★欧米市場のポイント

・108.19-53円のレンジ相場

・英下院議会の合意なき離脱を防ぐ動議は否決

・ロシアとの天然ガス絡みで米独関係悪化懸念

・米5月CPIは市場予想を下回り一時米長期金利低下

・アジア時間に付けた日通し高値108.57円が上値の重石

・VIX指数は15.99から15.91へ低下

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