★欧州市場朝方の取引では、欧州株が堅調に推移、リスク選好回復を受けドルと円が軟調に推移した。欧州市場で全般的にドル売りの流れが続く中、クロス円の上昇がドル/円を押し上げた。NYダウ先物が170ドル超高まで上げ幅を広げたほか、欧州株も底堅く推移したことで、リスク回避のポジションを解消する動きとなった。カプラン米ダラス連銀総裁が利下げに慎重な姿勢を示したことにドル買いで反応した。
米5月ADP雇用統計が+2.7万人と市場予想の+18.5万人を大幅に下回り米雇用情勢悪化が示唆されてドルが失速した。米国株が大幅に上昇して始まるとドル/円も買い戻しが優勢となった。ナバロ米大統領補佐官が『対メキシコ関税発動は必要ない可能性』との見解を示したほか、米5月ISM非製造業指数が市場予想を上回ったことも下支えとなりドルの買い戻しが入った。米国株の上げ幅拡大をながめながら、ドルは上値を伸ばした。また、米国が対メキシコの関税引き上げを取りやめる可能性が報じられたこともドル買いを後押しした。ベージュブックでは『経済は緩やかに拡大した』との総括判断したものの、『製造業に減速の兆しがある』として景気減速への懸念の高まりを指摘した。
★欧米主要経済指標
・英・5月サービス業PMI:51.0(予想:50.5、4月:50.4)
・英・5月総合PMI:50.9(予想:51.0、4月:50.9)
・ユーロ圏・4月小売売上高:前月比-0.4%(予想:-0.5%、3月:0.0%)
・ユーロ圏・4月生産者物価指数:前年比+2.6%(予想:+3.1%、3月:+2.9%)
・米・5月ADP雇用統計:前月比+2.7万人(予想:+18.5万人、4月:+27.5万人)
・米・5月ISM非製造業景況指数:56,9(予想:55.4、4月:55.5)
・米・5月サービス業PMI改定値:50.9(予想:50.9、速報値:50.9)
・米・5月総合PMI改定値:50.9(速報値:50.9)
★欧米市場のポイント
・107.77-108.48円のレンジ相場
・欧州委員会はイタリアに対する是正措置の開始を勧告
・メキシコの関税引き上げを取りやめる可能性
・カプラン米ダラス連銀総裁が利下げに慎重な姿勢
・米5月ADP全米雇用統計が予想を大幅に下回る
・米5月ISM非製造業が市場予想を上回る
・VIX指数は16.97から16.09へ低下
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