FITS エコノミックレポート

東京金60分足では引けにかけて小緩む!

 

★5月27日以降の東京金60分足では、夜間取引に入ってから24時間SMA(緑線)がサポートラインとなり上昇基調が継続した。雲のネジレ付近では上昇基調が加速する展開となった。ただ、引けにかけては、4,550円が手前から上値が重くなり引けにかけては上値の重い展開となった。5月31日高値の4,540円がサポートラインとして意識された。

 

NY金先物市場は1292.50-1311.90ドルのレンジ相場となった。トランプ米大統領が、不法移民問題が解決しない苛立ちを、メキシコに追加関税を課すことにしたことで、米中貿易戦争が袋小路に入り、米墨間の通商交渉も亀裂が生じそうなことで世界経済の減速懸念でドル安が進んだ。金先物価格はドル安による値ごろ感や、リスクオフ姿勢が鮮明になっていることで大幅に上昇した。世界経済のさらなる減速が懸念されており、安全資産としての金買いが活発となった。

 

価格帯別出来高では、4,495円近辺での出来高が多いことから、50円抜きの4,545円近辺を上抜け前後で上値が重くなった。利益確定売りが上値を抑えた可能性が高く、週明けに出来高が膨らむかが焦点となる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインの上方でMACDがシグナルに接近していることで上値の重さが確認される。また、ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)も買われ過ぎ域から%DがSlow%Dを下抜け両線とも下向きとなっていることで、短期的な下落調整となりやすい。

 

東京金日足では、25日SMAの4,536円を上抜けしたものの、上値の重い展開となっていることで、週明け25日SMAを維持し明確に上抜け出来るかが焦点となる。下値では、5日SMAの4,512円や10日SMAの4,512円がサポートラインとして意識される。5月14日の直近高値4,573円を上抜けすると、上値切り上げとなり反転基調となった可能性がある。ただ、100日SMAの4,591円もレジスタンスとして意識される。NY金は節目として意識された1,300ドル台を回復しており、強含みが継続する可能性が高い。為替市場では、米国発の貿易摩擦拡大でリスク回避の円買いが強まっている。NYタイムでも右肩下がりの円高が進行し、ほぼ安値引けとなるなど地合い的には円高基調が継続している。そのため、東京金の上値を抑える。

週明けの注目点は25日SMAを明確に上抜け出来るかにある。今年3月に25日SMAがレジスタンスとなり上値を抑えた後、上値の重さに下落調整となった。

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