FITS エコノミックレポート

東京金60分足では高値圏でもみ合い!

 

5月23日以降の東京金60分足では、一気に上値抵抗ラインを上抜け急騰する展開となったが、その後は高値圏でもみ合う展開となっている。レンジ相場の上限を上抜けしたこものの、一旦上値の重い展開となっている。本日の夜間取引時に雲のネジレがあることから、トレンドの加速や反転など相場の節目となりやすい。

 

NY金先物市場は1279.20ドルー1293.40ドルのレンジ相場となった。欧米株式市場が堅調に推移していたことで、弱含んでいたが、ロンドンフィキシングを通過すると、ドルが売られ、金先物価格も24時を境に上げ幅を広げた。その後も米国株の上げ幅が徐々に縮小したことで、金先物は堅調に推移した。また、欧州の政治不安や、イタリアの財政悪化に対する警戒感が広がっていることも金買いにつながった。

 

価格帯別出来高では、下値に出来高が多い価格帯があるため、上値が重くなると利益確定売りが入りやすい。高値圏で出来高が増えるともう一段の上値追いとなるが、出来高が増えず利益確定売りが増えてくると徐々に下押しバイアスが掛かってくる。

 

MACD(パラメータ:12、26、9)は、ゼロラインを上抜け上昇基調が強まったが、引けにかけてはMACDとシグナルのかい離幅が縮小してきており、上昇の勢いが鈍化してきている。ストキャスティクス・スロー(パラメータ:14、3、3、20、80)は、買われ過ぎ域から一旦下落基調となったものの、ほぼ横ばいでトレンドを失っている。

 

東京金の日足では、レジスタンスとして意識されていた5日SMAの4,511円、10日SMAの4,510円を一気に上抜けしたものの、25日SAMの4,538円がレジスタンスとして意識され上げ止まる展開となっている。上抜け出来ると100日SMA4,591円が視界に入ってくる。ただ、5月7日には25日SMAがレジスタンスとして意識された後、下落基調となったことから、25日SMA絡みの動向には注意が必要となる。NY金の上昇の主因がドルが弱含んだことにある。ただ、欧州では経済の先行き不透明感やイタリアの財政問題、英国がEUから合意なき離脱懸念もあるなどユーロを買い進む理由も乏しいことから、戻り売りによりユーロの上値も重くなりやすい。為替市場では、ドル/円は一時110.00円に迫ったものの上値が重くなり、結局は109円半ばまで下落している。ドル/円は109円台でのレンジ相場が続く可能性が高い。

 

本日は25日SMAを上抜け出来るのか、それとも再び5日SMAや10日SMAまで下落するかが注目点となる。

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