★欧州市場朝方の取引では、リスク回避によるドル高・円高の動きが継続され、クロス円が圧迫された。なお、欧州株は高安まちまちで取引を開始した。英国株の上昇を受けた欧州株が持ち直し、リスク回避による円買いは一巡した。節目の110.00円手前で下値の堅さを確認すると、米長期金利上昇に転じたこともあってドルが買い戻された。米長期金利が2.38%台に下げ止まり、ドル買いが一服した。
米10-12月期実質GDPは下振れする一方、米新規失業保険申請件数は改善するなどマチマチの発表ながら初期反応は小幅高の展開、持ち直しの商状となった。米長期金利の上昇やNYダウが110ドル超上昇したこともドル買いの支援材料となった。その後、NYダウがマイナス圏に落ち込むとドル売りがやや優勢になった。NYダウがプラス圏に回復すると110.50円台で下げ止まる展開となった。その後は、対欧州通貨でのドル買いが落ち着き、ドル/円は上値の重い展開となった。
★欧米主要経済指標
・ユーロ圏・3月景況感指数:105.5(予想:105.9、2月:106.2←106.1)
・ユーロ圏・2月マネーサプライM3:前年比+4.3%(予想:+3.9%、1月:+3.8%)
・独・3月消費者物価指数速報値:前年比+1.3%(予想:+1.5%、2月:+1.5%)
・米・10-12月期GDP確定値:前期比年率+2.2%(予想:+2.3%、速報値:+2.6%)
・米・10-12月期個人消費確定値:前期比年率+2.5%(予想:+2.6%、速報値:+2.8%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:21.1万件(予想:22.0万件、前回:21.6万件←22.1万件)
・米・失業保険継続受給者数:175.6万人(予想:177.8万人、前回:174.3万人←175.0万人)
・米・2月中古住宅販売成約指数:前月比-1.0%(予想:-0.5%、1月:+4.3%←+4.6%)
・米・3月カンザスシテイ連銀製造業活動:10(予想:0、2月:1)
★欧米市場のポイント
・109.99-110.83円のレンジ相場
・英議会もメイ首相も手詰まりとなりポンド売り
・エルドアン・トルコ大統領発言でリラ売り再開
・米長期金利上昇でドル買い
・米中通商協議への期待が広がりリスク回避後退
・米10-12月期GDP確定値は予想を下回る
・VIX指数は15.15から14.43へ低下
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