★米国株式市場は上昇:米中貿易協議への期待で買い優勢
NYダウは140.90ドル高の25657.73、ナスダックは53.98ポイント高の7691.52で取引を終了した。今週後半に再開する閣僚級の米中貿易協議への期待から買いが先行した。米長期金利の低下が一服し、ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が上昇したことも相場の追い風となった。NYダウは一時270ドル超上げた。
一方、米国際貿易委員会(ITC)判事は『アップルがクアルコムの特許1件を侵害している』として、『iPhone』の一部機種の輸入禁止を勧告した。アップル株が大きく売られ、指数の上値を抑えた。VIX指数は 16.33から14.68へ低下した。
★NY外国為替市場:リスク選好によるドル買い優勢
ドル/円は、アジアや欧州の株式相場が反発したことで投資家のリスク回避姿勢が後退し、円売り・ドル買いが進んだ流れを引き継いだ。米長期金利や米国株相場が上昇したことも相場の支援材料となり、一時110.69円と日通し高値を付けた。3月米消費者信頼感指数が124.1と予想の132.0を下回ったことが分かると110.42円付近まで伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的となった。米金利上昇を背景に、全般ドル買いが進んだ影響もあり底堅く推移した。
ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行した。前日の安値1.1286ドルや22日の安値1.1273ドルを下抜けて一時1.1263ドルまで下げ足を速めた。月末・期末を控えたロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いも観測された。
★NY原油先物市場は反発:需要鈍化懸念が後退
NY原油先物市場は4営業日ぶりに反発し、一時60.38ドルと21日につけた年初来高値60.39ドルに迫った。石油輸出国機構(OPEC)産油国の協調減産や、明日の原油在庫発表が減少するとの見方が買い戻しを誘った。米政権による産油国イラン、ベネズエラへの制裁措置が続いていることも、供給抑制を意識させる要因となっている。
★NY金先物市場は反落:リスク選好で利益確定売り
NY金先物市場は1318.50-1329.30ドルのレンジ相場となった。先週末に強まったリスク回避ムードが落ち着き、米長期金利の低下が一服したほか、米国株式市場における主要3指数が揃って上昇したことから、足もとでリスク回避目的の資金が向かっていた金には一旦利益確定の動きが出た。また、ユーロなど主要通貨に対するドル相場の持ち直しも、ドルの代替資産とされる金の相対的な価値低下につながった。
★米国債券市場は反落:リスク選好による売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.42%で終了した。米国株の上昇で投資家心理が改善し、安全資産とされる米国債に売りが出た。ただ、2年債入札が堅調だったことが分かると買いが入り下げ渋った。
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