FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米中貿易協議進展報道を好感

NYダウは138.93ドル高の25848.87、ナスダックは57.62ポイント高の7688.53で取引を終了した。朝方は、3月NY連銀製造業景況指数や2月鉱工業生産が予想を下振れ、小動きとなった。また、英議会が14日にEU離脱期日の延期を可決したことが好感されたほか、米中貿易協議に対する楽観的見方から買いが進んだ。中国の地元メディアによると『中国の劉鶴副首相とムニューシン米財務長官らが14日に行った電話会談では、実質的な前進があった』などと伝わったほか、李克強中国首相は米国との関係について『前進する流れは変わらない』と述べたと報じられたことが好感された。 VIX指数は13.50から12.88へ低下した。

 

NY外国為替市場:低調な米経済指標受けドル弱含み

ドル/円は、米3月NY連銀製造業景気指数や米2月鉱工業生産指数が予想を下回ったことをきっかけに円買い・ドル売りが先行した。3月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値は予想を上回ったものの反応は鈍く、米長期金利の低下とともに再びドル売りが進み一時111.39円と日通し安値を付けた。ただ、その後は200日移動平均線が位置する111.44円付近がサポートとして意識されたため下げ渋った。NYダウが一時210ドル超上昇したことも相場の下支え要因となった。

ユーロ/ドルは、ユーロ/ポンドの下落に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1300ドルと日通し安値を付けたものの、低調な米経済指標が相次ぐと買い戻しが優勢になり、一時1.1344ドルと日通し高値を付けた。そのあとは1.13ドル台前半で徐々に値動きが細った。

 

NY原油先物市場は小反落:中国景気刺激策促進が下値支える

NY原油先物市場は、利益確定の動きや、世界経済の成長減速に伴う需要の鈍化懸念が売り材料となった。ただし、OPECが供給過剰の解消に向けた姿勢を示したことから、小幅安にとどまっている。また、中国が景気刺激策促進を公約したことからリスク選好の動きも下値を支えた。一時58.95ドルまで年初来高値を更新したが、その後は利益確定売りに押された。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は1基減少の833基となった。

 

NY金先物市場は反発:ドル安と米長期金利低下を好感

NY金先物市場は1293.70-1306.30ドルのレンジ相場となった。金先物は通常取引の終値ベースで1300ドルの大台を回復した。米3月NY連銀製造業景気指数と2月米鉱工業生産指数のさえない結果を受けてドル売り・米債利回りの低下が進み、金に買いが入った。 また、ユーロがやや強含んだことや、地政学リスクの台頭を意識した買いも入った。

 

米国債券市場は反発:低調な米経済指標受け買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)2.59%で終了した。低調な米経済指標を受けて、安全資産とされる米国債に買いが入った。利回りは一時2.578%前後と1月4日以来の低水準を付けた。

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