FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:売り一巡後は押し目買いで上昇

NYダウは200.64ドル高の25650.88、ナスダックは149.92ポイント高の7558.06で取引を終了した。1月小売売上高が予想を上振れたほか、パウエルFRB議長がメディアのインタビューで現在の政策金利が適切であるとの認識を示し、S&P500及びナスダックに買いが先行した。ただ、航空機大手ボーイングの株価が同社製新型旅客機の墜落事故を受けて急落したため、NYダウは一時240ドル超下げた。ただ、前週末までに5日続落し2月14日以来の安値を付けていただけに、売り一巡後は押し目買いなどが入り上げに転じた。ハイテク株が相場の上昇をけん引し、引けにかけて上げ幅を広げた。 VIX指数は16.05から14.33へ低下した。

 

NY外国為替市場:米国株の持ち直しでドル買い優勢に

ドル/円は、ボーイング社の最新鋭機の事故を嫌気して時間外のダウ先物が下げ幅を拡大すると111.02円付近まで売られる場面もあったが、下押しは限定的だった。一時は240ドル超下落した現物のダウ平均がプラス圏に浮上すると円売り・ドル買いがじわりと強まり一時111.28円付近まで値を上げた。なお、米商務省が発表した1月米小売売上高は前月比0.2%増、自動車を除いた数値は前月比0.9%増といずれも予想を上回った。ただ、前回(12月分)の数値が下方修正されたこともあって、相場の反応は限定的だった。 

ユーロ/ドルは、前週後半に売り込んだ向きのショートカバーや欧輸出企業とみられるユーロ買いが散見され、一時1.1255ドル付近まで値を上げた。ただ、ユーロ/ポンドなどユーロクロスが下落するとユーロドルにも売りが出て一時1.1222ドルと日通し安値を付けた。もっとも、引けにかけてはじり高となり1.1250ドル付近まで持ち直している。 

 

NY原油先物市場は反発:サウジアラビアの減産を好感

NY原油先物市場は55.96-57.01ドルのレンジ相場となった。サウジアラビア当局者が、同国の4月原油輸出を700万バレル未満に引き下げ、生産量は日量1000万バレルを大きく下回る水準を維持する見通しを明らかにしたことが好感された。また、先週末に米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが公表した1週間の国内石油掘削リグ稼働数が3週連続で減少し、10カ月ぶりの低水準となったことも、原油の下支えとなった。 

 

NY金先物市場は反落:欧米株高でリスク回避の動きが後退

NY金先物市場は1290.60-1299.20ドルのレンジ相場だった。中国などのアジア株がおおむね上昇し、欧州株や米株も反発するなど、投資家のリスクオフムードが後退したことを受けて安全資産とされる金は利食い売りが優勢となった。この日発表された1月の米小売売上高は市場予想を上回る伸びを記録したことや欧米株高を意識して安全逃避の金買いは縮小した。

 

米国債券市場は反落:リスク選好の動きで売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは6営業日ぶりに小反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.64%で終了した。米国株相場が底堅く推移したことで安全資産とされる米国債に売りが出た。ただ、売り一巡後は徐々に値動きが鈍った。 

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