★米国株式市場は上昇:米中貿易協議が進展するとの期待
NYダウは60.14ドル高の26091.95、ナスダックは26.92ポイント高の7554.46で取引を終了した。トランプ米大統領が24日に対中関税の引き上げを延期すると表明したことから、米中貿易協議が進むとの期待が強まった。キャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄中心に買いが広がり、指数は一時200ドル超上げた。
ただ、26日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言など重要イベントを控えていることもあって、終盤上げ幅を縮めた。 VIX指数は13.51から14.85へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク志向改善によるドル買い優勢
ドル/円は、トランプ米大統領が対中関税の引き上げを延期すると表明したことから、米中対立で世界の景気が減速するとの警戒が和らぎ世界的に株価が上昇した。投資家のリスク志向が改善し、円売り・ドル買いが優勢となった。14日の高値111.13円を上抜けて一時111.23円と昨年12月27日以来の高値を付けた。ただ、200日移動平均線が位置する111.31円がレジスタンスとして意識されるとやや伸び悩む展開になった。ポンド/ドルの上昇に伴う円買い・ドル売りも入り111.02円付近まで下押しする場面があった。
ユーロ/ドルは、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1337ドル付近まで売られる場面もあったが、アジア時間に付けた日通し安値1.1329ドルが目先サポートとして働くと買い戻しが優勢になった。全般にリスク選好の流れが続いたこともあって、一時1.1367ドル付近まで値を上げた。
★NY原油先物市場は反落:トランプ大統領の原油高非難で売り優勢
NY原油先物市場は一時55.08ドルまで売られた。NY早朝にトランプ米大統領が『原油価格は高過ぎる』『世界は価格上昇を受け入れることが出来ない』と原油価格に関する懸念をツイートした。それまで米中関係の改善期待で底堅かったところから、一転し売りが優勢となった。ロングの投げを巻き込み、一時は先週末比で2ドル以上の下げ幅をみせた。
★NY金先物市場は反落:リスク選好の動きの強まりから売り優勢
NY金先物市場は一時1327.30ドルまで売られた。米中通商協議の合意に対する期待が高まり、リスク選好の地合いが強まった。株高や米長期金利の反発を意識して金先物の上値は重くなった。
★米国債券市場は反落:リスク選好の債券売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.66%で終了した。米中貿易合意が近いとの期待が高まり、安全資産とされる米国債に売りが出た。世界的な株価の上も相場の重しとなった。また、2年債の入札が低調だったことも売り材料となった。
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