FITS エコノミックレポート

欧米タイム直前市場コメント!

米国市場はプレジデンツデー休場

米国市場はプレジデンツデーのため株式・債券市場は休場となり、薄商いの下での投機仕掛けには注意

 

日経平均株価:米中貿易協議の合意期待から買い優勢

米中貿易協議の合意期待に、中国を始めとした世界景気が持ち直すとの見方から機械や資源・エネルギーなど景気敏感株が買われた。また、ヘッジファンドなどの海外短期筋が買い戻しに入り、一時上げ幅を400円超へと広げた。結局、前週末比381円高の2万1281円と反発して終了した。

 

東京外国為替市場:低調な米経済指標の余波で円売りになりにくい

ドル/円は、今週ワシントンで再開される米中通商協議を見極めたいとのムードが広がり、110.50円前後でこう着の展開となった。日経平均株価が大幅高となったが、先週発表された米小売売上高や米鉱工業生産が予想外に低調な数字だったこともあり、リスク選好の円売りになりにくい展開となった。午後に入っても、米国市場の休場を控えて様子見気分が強く、110円台半ばで方向感に乏しい値動きが続いた。複数のメディアが『米商務省は自動車関税に関する報告書をまとめ、トランプ米大統領へ提出した』と報じたものの、市場の反応は限られた。ユーロ/ドルは、短期筋などの持ち高調整のユーロ買い・円売りが一巡したことから1.13ドル台前半で小動きとなった、

 

英国のEU離脱期限までの時間は少ない

英国は3月29日のEU離脱日に向けて残された時間が少なくなり、選択肢も限られる中、メイ首相は時間稼ぎの戦略で議会がやむなく離脱案を承認することを狙っているとの見方がある。メイ首相は野党・労働党に歩み寄りの姿勢を示し、労働党に歩み寄りの姿勢を示し、労働党のコービン党首が求めた離脱を巡る5つの要求項目に書簡で回答した。また、『合意ある離脱』を目指す点では意見が一致していると強調し、労働者の権利や経済的に取り残された地域への追加支援などで譲歩する姿勢を示した。ただ、残された時間は少なく、離脱再交渉の相手のEUが再交渉に応じない限り、話にならない。英国は『合意ある離脱』、『合意なき離脱』、『交渉期間の延長』のいずれかを選択する必要がある。

 

先週末の米中貿易協議は本当に進展したのか

今週は先週に続いてワシントンで開催されることになった米中貿易交渉の行方を睨む展開となる。3月1日の交渉期限を控えて、協議は大詰めとなっている。中国での協議が最終日となった15日、習中国国家主席は『米中貿易協議で重要な進展があった』と表明した。ライトハイザーUSTR代表も、『非常に重要で困難な問題について前進した』と述べたほか、ムニューシン米財務長官もツイートで、中国副首相との会合が『建設的だった』と前向きな発言をした。トランプ大統領も、中国との会合が順調に進んでおり『合意にかなり近づいた』と楽観視している。対中貿易で合意に達した場合、追加関税を撤廃する方針を表明した。また、協議の動向次第では、3月1日の期限を延長する可能性も再表明した。米国に有利になるような米中貿易協定で合意がなされた場合、2019年に減速が懸念される米国経済の成長を支援することになる。

 

米国は3月1日までに債務上限の引き上げの必要性

米財務省は、2019年2月11日ジテンの連邦債務残高が22兆0128億ドルとなり、22兆ドルの大台に乗せて過去最大を更新中となっている。3月1日には、米法定債務上限の適用停止期限を迎えることで、ホワイトハウスと米国議会が債務上限の引き上げで合意出来なかれば、米財務省は、米国債を発行して資金調達が出来なくなることで、デフォルト(債務不履行)の可能性が高まることになる。3月1日の債務上限の期限に向けて、22兆ドル規模への引き上げが合意出来るか不透明感が強い。

 

米双子の赤字がドル安要因となる可能性が高まる

米国の2018年会計年度(17年10月ー8年9がうt)の財政赤字は7,789.96億ドルだった。また、米国の2018年度(2017年第3四半期-2018年第3四半期)の経常赤字は4,786億ドルとなり、『双子の赤字(経常赤字+財政赤字)は1兆2,576億ドルとなった。2018年度の米国の『双子の赤字』は対GDP比6.1%となった。米国の『双子の赤字』が対GDP比で6.0%を上回ると、ドルげ下落する傾向にある。

 

欧米イベント

主要経済指標の発表はなし

○米国(プレジデンツデー)、カナダ(ファミリーデー)、休場

カテゴリー: 欧州タイム市場コメント

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