FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:株式の重石となる要因解消期待から買い優勢

NYダウは443.86ドル高の25883.25、ナスダックは45.46ポイント高の7472.41で取引が終了した。米中貿易協議を来週はワシントンに場所を移して継続すると伝わり、協議が進展するとの期待が高まった。トランプ米大統領が『中国との通商協議は極めて順調』と述べたことも好感された。また、トランプ大統領は与野党合意の予算案に署名する見通しで、政府機関の閉鎖回避の見方から終日買いが優勢となりほぼ高値引けとなった。個別ではキャタピラーやボーイングなど中国向け売上比率が高い銘柄に買いが入った。 VIX指数は16.22から14.91へ大幅低下した。

 

NY外国為替市場:米経済指標結果に振れる展開

ドル/円は、米中通商協議の延長が決まったことで貿易摩擦解消に向けた合意への期待が広がると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが先行した。2月米NY連銀製造業景気指数が8.8と予想の7.0を上回ったことが分かると、一時110.65円と日通し高値を付けた。1月米鉱工業生産指数が前月比0.6%低下と予想の0.1%上昇に反して低下したことが明らかになると110.38円付近まで売られる場面もあったが、その後発表された2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ)速報値が95.5と予想の93.0を上回ったこともあって下押しは限定的だった。現物のNYダウが440ドル超上げたことも相場の下支え要因となった。
ユーロ/ドルは、クーレECB理事が『ユーロ圏の景気減速は想定より明らかに強く、広い範囲に及んでいる』『新たな貸出条件付き長期資金供給オペ(TLTRO)についてECB内で再開が議論されている』と述べたことを受けてユーロ売り・ドル買いが先行した。しかし、NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことも相場の重しとなり、一時1.1234ドルまで値を下げた。ただ、そのあとは低調な米鉱工業生産などを手掛かりに買い戻しが優勢になった。米国とカナダの3連休を控えた週末とあって、ポジション調整目的の買いも入り一時1.1306ドルと日通し高値を付けた。 

 

NY原油先物市場は続伸:サウジアラビアの減産姿勢による買い継続

NY原油先物市場は、石油輸出国機構(OPEC)主要産油国であるサウジアラビの前向きな減産姿勢を好感した市場の買い意欲が継続している。米国産原油の増産観測や世界的な景気後退による需要減少への懸念はあるものの、上昇して週の取引を終えた。米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週比3基増加の857基となった。

 

NY金先物市場は反発:軟調な米経済指標を受け買い優勢

NY金先物市場は、前日の12月米小売売上高に続き、本日発表の1月米鉱工業生産指数も弱く、景況の先行き不透明感が安全資産とされる金への買いを後押した。2月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が予想や前月より改善したことは調整を誘ったものの、堅調さを維持して週の取引を終えた。 

 

米国債券市場は反落:米経済指標結果に振れる展開

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.66%で終了した。米2月米NY連銀製造業景気指数が予想を上回ったことで債券売りが先行したものの、米1月鉱工業生産指数が予想に反して低下したことが分かると買い戻しが入り、相場はもみ合いとなった。 

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