FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:再び米政府機関閉鎖懸念を嫌気

NYダウは53.22ドル安の25053.11、ナスダックは9.71ポイント高の7307.91で取引を終了した。米中貿易協議の進展期待から買いが先行したものの、買い一巡後は徐々に上値が重くなり下げに転じた。市場では『15日のつなぎ予算の期限切れで今週末に米政府機関が再び閉鎖される可能性が懸念された』との指摘があった。 VIX指数は15.72から15.97へ上昇した。

 

NY外国為替市場:消去法で全般ドル買い旺盛

ドル/円は、対ポンド中心にドル高が進んだ流れに沿って円売り・ドル買いが先行した。米金利上昇に伴う円売り・ドル買いも出て、一時110.46円と昨年12月31日以来の高値を付けた。市場では『米中首脳会談開催への期待で投資家心理が好転している』との指摘があった。

ユーロ/ドルは、ポンドドルの下落をきっかけにユーロ売り・ドル買いが先行した。米長期金利の上昇や米中貿易協議の進展期待などもユーロ売り・ドル買いを促し、一時1.1267ドルと昨年11月28日以来の安値を付けた。 

 

NY原油先物市場は反落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY原油先物市場は一時51.23ドルまで売られた。米中貿易協議進展への期待は残されているものの、主要通貨に対してドルが上昇したことを嫌気したポジション調整的な売りが入った。また、前週末公表の米原油掘削リグ数が前週比7基増加の854基と増加へ転じたことや、ベネズエラがインド向けの原油輸出倍増を模索しているとのニュースが圧迫材料となった。 

 

NY金先物市場は反落:ドル高を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1307.10ドルまで売られた。米中首脳会談開催への期待や、欧州株高や米国株が買い先行となったことから、リスク回避資産としての金への需要が後退した。米国株は伸び悩んだが、ドル高がドル建て金価格の押し下げ要因となり、買い戻しは進まなかった。米長期金利が下げ渋ったことも、金価格の上昇を抑える一因となった。

 

米国債券市場は反落:米中貿易協議の進展期待から売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%高い(価格は下落)2.65%で終了した。米中貿易協議の進展期待から、相対的に安全な資産である米国債に売りが出た。

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