FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は下落:中国けいきの減速懸念強まり売り優勢

NYダウは208.98ドル安の24528.22、ナスダックは79.18ポイント安の7085.68で取引が終了した。キャタピラーやエヌビディアの四半期決算が嫌気されて売りが先行した。両社が中国の収益悪化を指摘すると、中国景気の減速懸念が改めて強まり幅広い銘柄に売りが出た。下げ幅は一時410ドルを超える場面があった。 今週の主要企業決算や連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとの思惑から、その後は緩やかに下げ幅を縮小する展開となった。VIX指数は17.42から18.87へ上昇した。

 

NY外国為替市場:多くのイベント控え方向感を欠く展開

ドル/円は、ユーロドルの一時的な下押しで円売り・ドル買いがやや優勢となり一時109.53円付近まで上げたが、週明け早朝取引で付けた日通し高値109.60円を上抜けることは出来なかった。米国株安や米金利低下に伴う円買い・ドル売りが入ると、一時109.16円と日通し安値を付けた。ただ、22日の安値109.15円が目先サポートとして意識されると徐々に下値を切り上げる展開になった。市場では『109.00円からは本邦実需勢の買いが観測されている』との指摘もあり、109.40円付近まで下げ渋った。
 今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中通商協議、英議会のEU離脱協定代替案の採決、1月米雇用統計など多くのイベントを控えているため様子見ムードも強く方向感が出にくい面があった。 

ユーロ/ドルは、2月15日までの米政府機関再開が決定したものの依然先行きが不透明なほか、先週末のWSJ紙の報道で米金融政策正常化のペースが緩むとの思惑が高まったため、ユーロ買い・ドル売りが優勢となり、一時1.1444ドルと15日以来の高値を付けた。米長期金利の低下に伴うドル売りも進んだ。なお、ドラギECB総裁は欧州議会で『ここ数カ月、入手したデータは予想より弱い』『大規模な金融刺激策が依然として不可欠』などと述べたが、相場の反応は限られた。 

 

NY原油先物市場は反落:中国の原油需要の減少懸念で売り優勢

NY原油先物市場は一時51.33ドルまで売られた。エネルギー大国である中国の景気減速で需要が減少するとの懸念が高まり、売りが優勢となった。また、米国内の供給過剰懸念が引き続き原油の上値を圧迫した。米国株の反落もリスク回避ムードを高め、原油の売りを後押しした。 

 

NY金先物市場は続伸:リスク回避の買いが優勢

NY金先物市場は一時1303.70ドルまで買われた。米国株が反落し、リスク回避ムードが高まり、逃避資産の金が買われた。また、先週末に米連邦準備理事会(FRB)が金融正常化ペースを鈍化させることを検討しているとの報道を受けたドル売りが継続したことも、ドル建ての金の買いを後押しした。1300ドル近辺では戻り売りが観測されたが、米国株安を意識した買いが入った。また、米政府機関が再び閉鎖される可能性は残されていることも、買い材料視された。

 

米国債券市場は反発:米国債入札好調で買い優勢

米国債券市場で長期ゾーンは反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.02%低い(価格は上昇)2.74%で終了した。米国株の下落を背景に安全資産とされる米国債に買いが入った。また、2年・5年債入札が好調だったことが債券買いを誘った。

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