FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場は上昇:米金融機関の好決算を好感した買い

NYダウは141.57ドル高の24207.16、ナスダックは10.86ポイント高の7034.69で取引を終了した。米金融大手のゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカが発表した四半期決算が好感されて買いが強まり、一時220ドル超上げた。ただ、WSJが『米検察当局は中国の通信機器大手ファーウェイを捜査している』と報じると、米中通商交渉の先行き不透明感が改めて意識されて伸び悩んだ。 英議会ではメイ内閣不信任案が僅差で否決されたほか、米連邦政府の閉鎖解除に向けて政府高官や一部議員が大統領への働きかけを強めていることへの期待感から緩やかに上昇する展開となった。VIX指数は18.60から19.04へ上昇した。

 

NY外国為替市場:米国株高を受けてリスク選好のドル買い

ドル/円は、米大手金融機関の好決算を受けてダウ平均が220ドル超上昇すると、投資家のリスク志向が改善し円売り・ドル買いが優勢となった。市場では『米マクロ系ファンドからの買いが観測された』との指摘もあり、一時109.20円と2週間ぶりの高値を付けた。この日発表の12月米輸入物価指数や1月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想より強い内容となったことも相場の支援材料となった。ユーロ・ドルは、日本時間夕刻に一時1.1425ドルまで上昇する場面があったものの、すぐに失速した。ユーロ圏経済の減速懸念が高まるなか、『ECBの金融引き締め路線に対して、市場はやや懐疑的になりつつある』との声が聞かれ、一時1.1378ドルまで売られた。ただ、ユーロ円が上昇した影響を受けたため下値も限られている。

 

NY原油先物市場は小幅続伸:米国株高と中国景気刺激策を好感した買い

NY原油先物市場は一時52.52ドルまで買われた。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間石油在庫では、ガソリン在庫が約750万バレルの積み増した。結果を受けて、原油価格は52ドル台から51ドル前半まで下落した。しかしながら、売りが一巡すると再び買いが強まり、引けにかけて52ドル台で強含んだ。米株が堅調でありリスクオン地合いが継続したこと、中国の景気刺激策により同国からの需要への期待感などが買いにつながった。

 

NY金先物市場は反発:パラジウム高につれた買い優勢

NY金先物市場は一時1295.40ドルまで買われた。1290ドル近辺の戻り売りを吸収し、金先物はやや強い動きを見せた。ETFに絡んだパラジウムがかなり強い動きを見せていること、一部政府機関の閉鎖が続いていること、ETFに絡んだ需要があることは、引き続き金先物相場に対する支援材料となった。また、昨日英議会はメイ首相のEU離脱協定案を大差で否決したことで、離脱を巡る混乱が長期化する様相となり、安全資産の金には買いが集まった。

 

米国債券市場は続落:米国株高によるリスク選好で売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは続落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%高い(価格は下落)2.72%で終了した。米国株の上昇を背景に安全資産とされる米国債に売りが出た。英議会が内閣不信任案を否決しメイ首相の続投が決まったことについては『予想通りの結果だった』と受け止められたため、相場の反応は限定的だった。

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