FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円の欧米市場動向 方向感のない行って来い相場!

 

★欧州朝方の取引では、欧州通貨が対ドルで戻り売りに押されたことを受け、利食い売りが出るも108.60円近辺までの下げとなった。なお、欧州株は全面高で取引を開始した。NYダウ先物が伸び悩み、米長期金利も低下となる中、リスク回避によるドル売りの動きが優勢になった。欧州株は全面高で、米株先物も上昇を維持したが、欧州通貨クロス円の売りがみられ、ドル/円も連れ安気味となった。JPモルガンの決算が低調な内容だったことを背景にNYダウ先物がマイナス圏に沈むとリスク回避のドル売りが優勢となった。

 

米1月NY連銀製造業景気指数が予想を下回ったほか、米12月卸売物価指数も予想を下回ったことでドル売りが再燃した。ただ、米国株が上昇したことを手がかりに円売り・ドル買いが入ったため相場のは方向感が出なかった。その後も底堅い米国株や米長期金利が2.71%台まで上昇したことを受け108.70円台まで上昇した。その後、ジョージ米カンザスシティ連銀総裁の『FRBの金利正常化を停止する良い時期の可能性』が伝わると再びドル売りが強まった。引けにかけてはショートカバーのドル買いが強まった。

 

★欧米市場主要経済指標

・ユーロ圏・11月貿易収支:+190億ユーロ(10月:+140億ユーロ)
・独・2018年GDP速報値:前年比+1.5%(予想:+1.5%、2017年:+2.2%)

・米・12月生産者物価指数:前月比‐0.2%(予想:-0.1%、11月:+0.1%)
・米・12月生産者物価コア指数:前月比-0.1%(予想:+0.2%、11月:+0.3%)
・米・12月生産者物価指数:前年比+2.5%(予想:+2.5%、11月:+2.5%)
・米・12月生産者物価コア指数:前年比+2.7%(予想:+2.9%、11月:+2.7%)
・米・1月NY連銀製造業景気指数:3.9(予想:10.0、12月:11.5←10.9)

 

★欧米市場のポイント

・108.32-76円のレンジ相場

・メイ英首相の合意案は否決決定

・昨年の独GDPが5年ぶりの低い伸び

・ドラギECB総裁のハト派的な発言

・米経済指標は弱い結果

・VIX指数は19.07から18.60へ低下

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