★欧州市場朝方の取引では、一部報道で、『欧州委員会がイタリア政府の19年度財政案を受け入れる方針を固めた』と伝わったことに支援され、対欧州通貨を中心にドル安が持続した。なお、イタリア株を中心に欧州株も堅調に取引開始した。欧州市場で112.30円台と戻りの鈍い展開となった。ユーロ/ドルが上値抵抗線として意識されると1.14ドル付近に値を切り上げたことで、その影響でドルはやや下押した。欧州株は強弱まちまちとなり、円買いが根強かった。市場の注目がFOMCの結果に集まる中、ドルは全般もみ合い商状となった。重要な米金融イベントを前にポジションを一方向に傾けづらく、欧州勢参入以降112.35円前後での持ち高調整に終始した。
FOMCでのハト派的な利上げを織り込むドル売りが強まった。米長期金利は2.81%前後で推移、NYダウは寄り付き後64ドル高で推移した。NYダウが上げ幅を200ドル超高まで拡大したことが支えにドルは持ち直した。FOMC結果公表後に全般ドル買いが優勢となり、一時112.63円まで上昇した。市場が期待したほどFOMCがハト派色を強めなかったため、ドル買いが再燃した。ただ、NYダウは一時510ドルの下げとなった。
★欧米主要経済指標
・英・11月消費者物価指数:前年比+2.3%(予想:+2.3%、10月:+2.4%)
・英・11月消費者物価コア指数:前年比+1.8%(予想:+1.8%、10月:+1.9%)
・英・11月生産者物価指数・産出:前年比+3.1%(予想:+3.0%、10月:+3.3%)
・英・11月生産者物価コア指数・産出:前年比+2.4%(予想:+2.3%、10月:+2.4%)
・米・11月中古住宅販売件数:532万戸(予想:520万戸、10月:522万戸)
・米・7-9月期経常収支:-1248億ドル(予想:-1250億ドル、4-6月期:-1012億ドル←-1015億ドル)
・カナダ・11月消費者物価指数:前年比+1.7%(予想:+1.8%、10月:+2.4%)
★欧米市場のポイント
・112.05-66円のレンジ相場
・欧州委がイタリア制裁を見送ったことを好感
・FOMC利上げ実施、来年の利上げペース鈍化
・FRB議長発言は期待ほどハト派ではなかった
・FOMC結果を受けNYダウは一時510ドル超安
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