FITS エコノミックレポート

イールドスプレッドで12月17日の米国株市場を先取り!

 

12月14日(金)の米国3市場は、NYダウ:496.87安の24,100.51ドル、S&P500:50.59ポイント安の2,599.95ポイント、NASDAQ:159.67ポイント安の6910.66と、3指数とも全面安となった。また、米長期金利は前日比低下し2.895%となった。『13日付けPERと株価から逆算』して14日付け予想PER計算すると、NYダウ:15.60倍、S&P500:16.31倍、NASDAQ:22.29倍と3指数とも大幅下落したことや米長期金利が低下したこともあり、予想PERは大幅に低下した。このPERを基に14日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.498%、S&P500:▲3.217%、NASDAQ:▲1.572%と大幅にイールドスプレッドは拡大(米国10年債金利に対して米国株は割安)となった。

 

NYダウの年初来底値時のイールドスプレッドを参考にする。4月2日に付けた年初来安値時のNYダウ:▲3.579%、S&P500:▲3.145%、NASDAQ:▲1.640%や、2月9日の反転時となったNYダウ:▲3.300%、S&P500:▲2.756%、NASDAQ:▲1.313%である。

 

14日(金)のNYダウの予想イールドスプレッドは▲3.498%となったことで、4月2日のイールドスプレッドには届かないものの、2月9日のイールドスプレッドを上回ってきたことで、割安感は出てきている。S&P500の予想イールドスプレッドは▲3.217%となったことで、4月2日及び2月9日のイールドスプレッドを上回っていることから、割安感が出ている。NASDAQの予想イールドスプレッドは、▲1.572%となったことで、4月2日のイールドスプレッドは下回っているものの、2月9日のイールドスプレッドを上回ってきたことで割安感が出始めている。

 

年初来の安値圏に下落した際のイールドスプレッド近辺までスプレッドが拡大してきたことで米国10年債金利に対して株価が割安となってきている。

 

毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。

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