FITS エコノミックレポート

NY原油とCFTCネットロングポジションの市場動向!

 

★米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した27日時点のNY原油先物の投機筋の買越幅は、9週連続の縮小となる前週比19,066枚減少の348,121枚と、2017年7月初旬以来の小ささとなった。

 

先週のWTI原油先物はもみ合い商状となったが、下落の過程では下落後もみ合い相場を挟んで再び下落する動きとなっている。

まずは買越幅の減少が止まるまでは、注意が必要となりそうだ。

テクニカル的にも5日SMA(赤線)や10日SMA(黄線)がレジスタンスとなり、下落基調が継続している。そのため、10日SMAを上抜けするまでは下落基調が継続しそうである。

 

米中首脳会談では、中国からの輸入品額2000億ドル分について、1月から10%から25%の関税引き上げは3ヵ月間延期された。しかし、現状の関税でも中国景気が減速傾向にあることや、米国内でも徐々に影響を受け始めており、景気減速による需要は減速傾向が続く。また、米国のシェールオイルなどの供給過剰感が広がってきている。そのため、OPECや非OPECが本格的な減産数値を示さない限り下げ止まる可能性は低い。

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