★11月27日(火)の米国3市場は、NYダウ:108.49ドル高、S&P500:8.72ポイント高、NASDQ総合:0.85ポイント高となり、全ての指数が上昇した。一方で米長期金利が3.060%と前日3.056%からわずかに金利は上昇した。そのため、27日付けイールドスプレッドは、NYダウ:▲3.221%、S&P500:▲2.882%、NASDAQ:▲1.330%とイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株が割高)した。
27日(火)の米国株式市場は、トランプ米大統領が『中国から輸入されるiPhoneなどのアップル製品も関税の対象になる可能性がある』との見解を示すと、アップル株が寄り付きから下落した。株価全体を圧迫し、下げ幅は一時220ドルを超えた。また、トランプ大統領が12月1日の米中首脳会談で進展が見られない場合、中国からの輸入品2000億ドル相当の関税引き上げを示唆しことも重石となった。ただ、クドロー国家経済会議(NEC)委員長が『G20に合わせ、米中首脳は12月1日の夕食の席で会談する予定』と述べたほか、『トランプ米大統領は会談の成果に期待している』と述べると、過度な懸念が後退し買い戻しが入った。 VIX指数は18.90から19.02へ上昇した。
11月28日(水)の米国3市場は、NYダウ:617.70ドル高、S&P500:61.62ポイント高、NASDAQ:208.89ポイント高と全面高の展開となった。また、米長期金利は前日比上昇(価格は下落)の3.056%となった。27日付けPERと株価から逆算すると、28日はNYダウ:16.32倍、S&P500:17.22倍、NASDAQ:23.45倍となる。このPERを基に28日付けのイールドスプレッドを算出すると、NYダウ:▲3.072%、S&P500:▲2.752%、NASDAQ:▲1.208%となる。
参考となるのは、10月3日の株価下落直前のピークでは、NYダウ:▲2.468%、S&P500:▲2.146%、NASDAQ:▲0.601%となる。一方で10月29日に底値となったNYダウ:▲3.115%、S&P500:2.865%、NASDAQ:▲1.333%である。
28日の米国株は全面大幅高となったことや米長期金利がわずかに上昇したことで、3指数ともイールドスプレッドは縮小(米国10年債金利に対して米国株が割高)した。10月3日の3指数と比べれば強い過熱感はないものの、10月29日の反転した時のイールドスプレッドよりは株価に割高感は出てきている。昨日は米長期金利が上昇した一方で、米国3指数も上昇したことから、イールドスプレッドが縮小する結果となった。今晩29日(木)では、イールドスプレッドの割安感は薄れつつあることや、今週に入ってNYダウは1080ドル(4.4%上昇)ほど上昇しており、一旦の利益確定売りなどが入りやすくなっている。
テクニカル的見てみると、NYダウは、一気に10日SMA、260日SMA、200日SMA、25日SMAを上抜けした。上昇のピッチが速いことから、利益確定売りに押されやすい。そのため、200日SMAの25,101ドルを維持出来るかが注目される。上値では75日SMAの25,701ドルがレジスタンスとして意識される。
S&P500は260日SMA2,747ポイントがレジスタンスとして意識され上値を抑える展開となっている。本日このレジスタンスを上抜け出来るかが注目点となる。一方で、下値では25日SMA2,709ポイントがサポートするかが注目される。
NASDAQも25日SMA7,218ポイントを上抜けした。上値では260日SMA7,408ポイントがレジスタンスとして意識されやすい。下値では25日SMAを維持出来るか注目される。
※毎日イールドスプレッドを掲載していきますので、米国株式市場の買われ過ぎ・売られ過ぎなど過熱感の目安としてください。
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