★米国株式市場はまちまち:米中が貿易問題で歩み寄り期待で買い戻し
NYダウは123.95ドル高の25413.22、ナスダックは11.16ポイント安の7247.87で取引を終了した。半導体大手エヌビディアが前日発表した2018年8-10月期の決算内容が嫌気されて、同社株が急落した。これを受けて半導体銘柄をはじめハイテク株などに売りが出たため、寄り付き直後に140ドル超下げる場面があった。ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢となった。米長期金利の低下を好感した買いが入ったほか、トランプ大統領が貿易摩擦を巡る中国との合意実現に楽観的な姿勢を示したことで、米中両国が貿易問題で歩み寄ることへの期待が広がり一時220ドル超上げた。VIX指数は19.98から18.14へ低下した。
★NY外国為替市場:米利上げペース減速の思惑でドル売り
ドル/円は、クラリダ米FRB副議長が『世界的な減速を示唆する証拠はある』と述べたほか、カプラン米ダラス連銀総裁が『欧州・中国の成長減速で米経済が影響を受ける可能性がある』などと発言すると、米長期金利が低下幅を拡大した。全般ドル売りが進んだ流れに沿って、一時112.62円まで値を下げた。一時は140ドル超下落したNYダウが持ち直し、220ドル超上昇すると112.95円付近まで下げ渋る場面もあった。トランプ米大統領が『中国は貿易合意を希望している。同国に追加関税を課す必要がなくなる可能性がある』などと述べたことも相場の下支え要因となった。しかし、米長期金利が取引終了にかけて低下幅を拡大したため、ドルの戻りは鈍かった。ユーロ/ドルは、クラリダFRB副議長とカプラン米ダラス連銀総裁がテレビインタビューで世界経済の減速リスクについて言及すると、米長期金利の低下とともにドル売りが広がった。欧州序盤に付けた1.1368ドルを上抜けて一時1.1420ドルまで上値を伸ばした。
★NY原油先物市場は横ばい:減産と増産材料交錯で行って来い相場
NY原油先物市場は一時57.96ドルまで上昇後、55.89ドルまで下落した。来月のOPEC総会で協調減産幅の拡大検討の期待感が高まり、原油先物は買いが先行した。しかし、上げ一巡後は一転し売りが強まり、56ドル割れと荒い値動きになった。『イラクの大規模油田であるキルクーク油田が輸出再開の見通し』との一部報道も売り圧力を強めた。ただ、引けにかけては週末を控えてポジション調整の動きとなった。 米国内の石油掘削装置(リグ)稼動数は前週末比2基増加の888基となった。
★NY金先物市場は続伸:米長期金利低下とドル安を好感した買い
NY金先物市場は、1217.20ドルから1226.00ドルまで上昇した。クラリダ米FRn副議長の『米政策金利は中立水準に近づいている』との発言を受けて、米長期金利が低下し、ドル売りが広がり、割安感から買いにつながった。NY午後に入りトランプ大統領の『中国が貿易合意を求めており、中国に追加関税を課す必要がなくなる可能性も』との発言で米国株が切り返したことで金の買いも一服したが、底堅い展開が継続した。
★米国債券市場は続伸:米利上げ観測後退で買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは5日続伸(金利は低下)した。米10年物国債利回りは前日比0.05%低い(価格は上昇)3.06%で終了した。クラリダ米FRB副議長とカプラン米ダラス連銀総裁がテレビインタビューで世界経済の減速リスクについて言及したことで、利上げ観測が後退し債券買いが強まった。
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