★米国株式市場はまちまち:原油安を嫌気した売り優勢
NYダウは100.69ドル安の25286.49、ナスダックは0.01ポイント高の7200.88で取引を終了した。前日に急落した反動で買いが先行したものの、戻りは続かなかった。原油先物価格が過去最長の12日続落となり、約1年ぶりの安値を付けると投資家心理が弱気に傾いた。エクソンモービルとボーイングは2%超下げたほか、アップルやゴールドマン・サックスには売りが続いた。 また、トランプ政権による自動車輸入関税の導入検討が報じられ、貿易摩擦への警戒感から強まった。月末の米中首脳会談を見極めたいとの思惑も広がり、小動きとなった。VIX指数は20.45から20.02へ低下した。
★NY外国為替市場:ドル/円の114円台の上値重い展開
ドル/円は、一時114.15円まで値を上げたものの、前日の高値114.21円の上抜けに失敗すると一転下落した。ポンドやユーロに対してドル売りが進んだ影響を受けたため、NY市場では上値の重さが目立った。NYダウの下落や米長期金利の低下に伴う円買い・ドル売りも入り、一時113.73円付近まで下押しした。なお、クドロー国家経済会議(NEC)委員長は『米中通商協議が再開した』と明らかにしたほか、『日米協議も良好』との見解を示したが、相場の反応は限られた。ユーロ/ドルは、 欧州時間に発表された11月独ZEW景況感指数が予想を若干上回ったことでユーロ買い・ドル売りが先行した。イタリアが欧州委員会に予算案を再提出する期限が迫るなか、ポンド/ドルの上昇につれたユーロ買い・ドル売りも優勢となり、一時1.1294ドルと日通し高値を付けた。米長期金利の低下もユーロ買い・ドル売りを誘った。なお、イタリア首相府は閣議後に『2019年の財政赤字目標、成長見通しは変更しない』とのコメントを発表した。
★NY原油先物市場は大幅続落:供給過剰を警戒した売り優勢
NY原油先物市場は一時約1年ぶりとなる54.75ドルまで下落した。OPECが13日公表した11月石油市場報告で2019年におけるOPEC加盟国産に対する世界の原油需要は日量約3150万バレルまで減少するとの見方が示されたことが売り材料となった。2019年の需要予測は現行の生産水準を大幅に下回っている。OPEC非加盟国の原油生産が増加する可能性があることも売り材料となったようだ。
★NY金先物市場は続落:原油安につれた売り優勢
NY金先物市場は一時1196.60ドルまで売られた。米国株安を意識して下げ幅を縮小したが、原油価格が大幅安となり、コモディティ全般への重石となった。ドルが対欧州通貨に対して買い戻され、金先物も引けにかけて売りに押された。また、一部投資家によるポジション調整に絡んだ売りが増えており、金価格の圧迫要因となっている。
★米国債券市場は続伸:リスク回避の買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは続伸(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%低い(価格は上昇)3.14%で終了した。米国株や原油価格の下落で投資家心理が悪化すると、リスク回避の買いが入った。
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