★米国株式市場は下落:米長期金利の上昇をきっかけに利益確定売り
NYダウは200.91ドル安の26627.48、ナスダックは145.57ポイント安の7879.51で取引を終了した。米長期金利が7年ぶりの高水準となり、株価収益率(PER)の高い銘柄を中心に売りが先行し、一時350ドル超と7月11日以来ほぼ3ヵ月ぶりの大きさとなった。市場では、『前日までに5日続伸し連日で史上最高値を更新していただけに、利益確定目的の売りが出やすかった』との指摘があった。半面、金利の上昇で銀行株に買いが入り指数を下支えした。VIX指数は11.61から14.22へ上昇した。
★NY外国為替市場:米国株安を受けリスク回避の円買い
ドル/円は、NYダウが一時350ドル超下落し、日経先物が300円下げると、投資家がリスク回避姿勢を強め円買い・ドル売りが優勢となった。節目の114.00円を下抜けると一時113.60円まで下げ足を速めた。なお、市場では米国株の下落について『長期金利の上昇を警戒した売りが出た』との指摘があった。ただ、前日の安値113.52円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開になった。米国株や日経先物が終盤下げ幅を縮めたことも相場の下支え要因となり113.94円付近まで下値を切り上げた。 ユーロ/ドルは、アジア時間に一時1.1464ドルと8月20日以来の安値を付けた反動で海外市場でもショートカバーが優勢になった。翌日の9月米雇用統計を前にしたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りも入り一時1.1543ドルと日通し高値を付けた。
★NY原油先物市場は大幅反落:サウジとロシアの増産合意を嫌気
NY原油先物市場は一時73.88ドルまで売られた。サウジアラビアとロシアが、原油価格の上昇を抑制するために、増産で合意したことが、高値圏にあった原油価格の急速な調整を誘った。また欧米諸国の株安も売り材料となった。
★NY金先物市場は小幅に続落:米国金利上昇を警戒した売り優勢
NY金先物市場は、米国株が大幅に下落したことで一時1207.60ドルまで買われたが、金利上昇に対する警戒感が高まり、1198.10ドルまで売られる場面があった。ただし、1200ドル以下には押し目買いの興味が残されており、下げ幅はやや縮小した。
★米国債券市場は横ばい:米景気拡大を見込んだ売り優勢
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日比と同じ3.18%で終了した。米景気拡大を見込んだ債券売りが続き、一時3.2305%前後と2011年5月中旬以来約7年4ヵ月ぶりの高水準を付けた。ただ、相場が大幅に下落したあとだけに、短期的な戻りを期待した買いも入り通常取引ではやや方向感に乏しい展開となった。
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