★米国株式市場は上昇:リスクオンでNYダウとS&P500は史上最高値
NYダウは251.22ドル高の26656.98、ナスダックは78.19ポイント高の8028.23で取引を終了した。米中貿易問題への過度の警戒感が後退したほか、『米国と欧州連合(EU)は25日にも通商協議を行う』との報道が好感され買いが膨らんだ。米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や前週分の米新規失業保険申請件数が良好な内容だったことも投資家心理の改善につながった。NYダウ及びS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。VIX指数は11.75から11.80へ上昇した。
★NY外国為替市場:リスク選好のドル売り・円売り
ユーロ/ドルは、『米国と欧州連合(EU)は25日にも通商協議を行う』との報道が伝わると、欧米の貿易懸念が後退しユーロ買い・ドル売りが先行した。8月28日の高値1.1733ドルや7月23日の高値1.1750ドルなど約2カ月間にわたって続いたレンジの上限をブレイクするとストップロスを断続的に誘発し一時1.1785ドルと7月9日以来の高値を付けた。市場では『典型的なリスク・オン相場となり、円安とドル安が同時に進んだ』との指摘があった。ドル/円は、 対ユーロなどでドル安が進んだため一時112.02円まで値を下げたものの、米9月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と前週分の米新規失業保険申請件数が良好な内容だったことが分かると買い戻しが優勢に。NYダウが一時290ドル超上昇し史上最高値を更新したことが相場の支援材料となったほか、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いが出て一時112.57円と7月20日以来2カ月ぶりの高値を付けた。
★NY原油先物市場は 小幅安:トランプ大統領の原油高への批判受け売り優勢
NY原油先物市場は一時70.73ドルまで売られた。前日の米エネルギー省(EIA)石油在庫で原油とガソリンの取り崩し発表の影響を受けて続伸する場面があった。しかし、今週末のOPECの会合前に利食い売りも入り徐々に上げ幅を縮め、前日比ではマイナス圏で引けた。また、トランプ大統領が『中東は米国抜きでは安全ではなかった。それなのにOPECは原油を独占し、価格をどんどん上げている。今すぐに原油価格を下げろ』と最近の原油高に対して不満をぶつけたことも原油価格の上値を抑えた。ただ、供給不安はくすぶっていることや欧米株高を意識して押し目買いも散見された。
★NY金先物市場は小幅続伸:ドル安を意識した買い優勢
NY金先物市場は一時1213.20ドルまで買われた。米長期金利が伸び悩んでいることやユーロ高・ドル安の相場展開となったことが買い材料として意識された。ただ、欧米株式市場が総じて高くなったことが嫌気され上げ幅はやや縮小した。
★米国債券市場は横ばい:リスク選好で売られ後値ごろ感の買戻し
米国債券市場で長期ゾーンは横ばいとなった。米10年物国債利回りは前日と同じ3.05%で終了した。米国株が大幅上昇したことを受けて安全資産とされる米国債に売りが先行し、一時3.0943%前後と5月18日以来の高水準を付けた。ただ、4ヵ月ぶりの高金利とあって海外勢の買いが観測されると相場は持ち直す展開となった。
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