★米国株式市場はまちまち:米中貿易摩擦不透明感を嫌気
NYダウは59.47ドル安の25857.07、ナスダックは21.62ポイント高の7924.16で取引を終了した。米下院共和党が週内に新たな減税策を発表するとの思惑から、買いが先行した。しかし、米中貿易摩擦をめぐる不透明感から売りが優勢となった。中国で製品を生産するアップルや、中国の売上比率が高いボーイングなどの下げが目立った。一方で、ハイテクや資本財関連株の一角に買いが入ったため下値も限られた。VIX指数は14.88から14.16へ低下した。
★NY外国為替市場:ユーロとポンド買いにつれた円売り
ユーロ/ドルは、先週末にトリア伊財務相が財政規律順守に向けて前向きな見解をしたため、イタリア株式や債券相場が上昇した。イタリアの財政悪化への警戒感が和らぎ、ユーロ買いが広がり、一時1.1616ドルと日通し高値を付けた。バルニエ欧州連合(EU)首席交渉官が「6-8週間でのブレグジット合意は現実的で可能」と述べたことを受けて、EU離脱交渉をめぐる先行き不安が和らいだ。 ドル/円は、ユーロ/円やポンド/円の上昇につれた買いが入り、一時111.24円と前週末高値近辺まで上昇した。『北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長はトランプ大統領にあてた書簡の中で、2回目の首脳会談の開催を打診した』と伝わると、北朝鮮を巡る地政学リスクが後退し円売り・ドル買いも入った。
★NY原油先物市場は続落:主要産油国の増産の思惑から売り優勢
NY原油先物市場は一時67.33ドルまで売られた。8月の中国原油輸入量が上向いたとの報道で買いが先行した。しかしながら、大西洋で勢力を強めているハリケーン『フローレンス』が米東南部に上陸する見通しとなり、同地域のエネルギー需要が弱まるとの思惑で売りが優勢となった。また、サウジアラビアとロシアの原油生産が増加するとの思惑が浮上したことも売り材料となった。イラン原油の輸入停止措置が講じられたことから、需給ひっ迫への懸念はあるものの、主要産油国による増産によって供給不足に陥る事態は回避される可能性があると見られている。
★NY金先物市場は続落:米中貿易摩擦は金売りと捉えられる
NY金先物市場は一時1196.20ドルまで売られた。米中貿易摩擦懸念は金売りと捉えられ、上値の重い展開となった。その後、ポンド主導のドル売りが優勢となると、ドル建ての金も買い戻しの動きになった。また、NYダウは弱含みとなったものの、欧州株が概ね底堅い動きを見せたことから安全資産としての金買いは縮小した。1200ドル台での売り意欲は強く、引けにかけては売り押される展開となった。
★米国債券市場は小幅反発:米通商政策の不透明感から買い優勢
米国債券市場で長期ゾーンは小幅反発(利回りは低下)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.01%低い(価格は上昇)2.93%で終了した。米通商政策の先行き不透明感は根強く、安全資産とされる米国債が買われた。ただ、11日から実施される米国債入札を控えて上値は重かった。
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