★欧州市場朝方の取引では、トルコリラ急落に端を発した世界的な株安を背景に、為替市場ではリスク回避のドル高・円高の流れが持続した。欧州市場でトルコリラ売りが一旦止まったことで、トルコ問題への過度な懸念は後退し、円買いの巻き戻しでやや円安になった。NYダウ先物が下げ幅を縮小、日経先物も反発地合いを維持する中、リスク回避による過度の円買いは緩和した。
その後、『トルコに拘束されている米国人牧師ブランソン氏が8月15日までに釈放される』との噂が伝わるとドルの買い戻しが強まった。すぐに駐トルコの米大使館がこの噂を否定したが、流れは変わらなかった。アジア時間に一時160ドル超下落していたNYダウ先物がプラス圏を回復したほか、日経平均先物が220円上昇するなど足もとで進んでいたリスクオフを巻き戻す動きが広がり、ドル/円もつれる形で上昇した。米株価の反発を受け、円売り戻しの動きが加速したが、株価の上昇が一服するにつれて上値が重くなった。
小高く始まったNYダウが失速し150ドル超下げたほか、米長期金利が低下に転じたことも相場の重石となった。トルコリラは中銀が市中銀行を支える流動性強化などのリラ安是正措置を発表したものの、利上げは示唆されず、過去最安値付近でもみ合い。アルゼンチンペソも対ドルで30.50ペソまで下落し、過去最安値を更新した。
NY時間午後になると新規材料に乏しく小幅な値動きとなった。
★欧米市場のポイント
・110.15-110.93円のレンジ相場
・米国人牧師の釈放のウワサでドル買い
・欧米主要経済発表なく材料難
・米国とトルコ間の進展なし
・トルコ中銀の利上げなく買戻しも限定的
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