FITS エコノミックレポート

5分足で分かるドル/円欧米市場動向 貿易摩擦再燃懸念でもドル底堅い展開!

 

★欧州市場朝方の取引では、前日NY市場の流れを受け継いで、ドル高の流れが進展した。ただ、ドル/円の上昇幅は相対的に限定された。欧州市場では、113円付近でのもみ合いが続いた。なお、欧州主要株価指数は概ね堅調推移となった。

中国商務省が米国政府による鉄やアルミに対する関税に対抗する報復措置として、対米商品に一段の措置を講じる必要があると指摘したため、貿易摩擦への警戒感が再燃しドル売りが強まった。

米6月住宅着工件数が年率117.3万件(前月比-12.3%)となり、市場予想の年率132万件(前月比-2.2%)を下回った。また米6月建設許可件数は年率127.3万件(前月比-2.2%)となり、市場予想の年率133万件(前月比+2.2%)を下回った。為替の反応は限定的だったがドルの上値の重石になった。

 

その後は、新規材料難の中112.80円を挟んでもみ合い相場が続いた。米地区連語ン経済報告(ベージュブック)が公表されが、市場の反応は限定的だった。

 

★ベージュブックのポイント

・全米12地区のうち10地区が緩慢または緩やかなペースでの成長を指摘
・労働者が見つからず、多くの地区で成長が抑制

・多くの地区で関税が混乱をもたらし、価格の上昇につながった
・全米の製造業は関税に関する懸念を表明
・関税は物価の上昇や供給の混乱につなる
・一部地区でインフレの上昇が指摘

 

★欧米市場のポイント

・112.70-113.10円のレンジ相場

・米中貿易摩擦への警戒感が再燃

・住宅指標が予想を大きく下回る結果

・ドル/円は112.80円を挟んで底堅い展開

・ベージュブックの影響は限定的

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