FITS エコノミックレポート

朝の市場コメント!

米国株式市場はまちまち:金融株やボーイングが指数押し上げ

NYダウ44.95ドル高の25064.36、ナスダックは20.26ポイント安の7805.72で取引を終了した。朝方は前営業日終値前後でのもみ合いが続いていたが、米6月小売売上高が市場予想を通りとなったほか、大手行のバンク・オブ・アメリカの決算内容が好感され、金融関連株を中心に買いが先行したほか、航空機の大量受注などを発表したボーイングも指数全体を押し上げた。ただ、トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の会談で原油価格の上昇抑制に向けた協議が予想され、原油安を受けてもみ合う展開となった。VIX指数は12.18から1.83 へ上昇した。

 

NY外国為替市場:IMFの世界経済見通し報告でリスク回避のドル売り

ドル/円は米6月小売売上高や米7月NY連銀製造業景気指数を受けて一旦ドル買いが優勢となったものの、国際通貨基金(IMF)が発表した世界経済見通し報告で、貿易摩擦が短期的に世界経済のリスクになると警告したことが懸念材料となり、ドル売り・円買いが再燃した。ユーロ/ドルは、全般ドル安の流れや、一部ユーロクロスの上昇を支えに1.1725ドルまで上げたが、一巡すると1.1715ドル前後で方向感が出なくなった。

 

NY原油先物市場は反落:原油供給増加材料多く売り優勢

NY原油先物市場は一時67.58ドルと6月22日以来の安値まで売られた。サウジアラビアが一部アジア諸国に対して契約内容を超える原油供給を提案しているとの一部報道や、『ロシアの増産観測』、『米政府による戦略備蓄放出の可能性』、『イランからの供給は途切れない』との見方など、供給不足の懸念を和らげる材料が相次ぎ売りが膨らんだ。

 

NY金先物市場は続落:米長期金利の上昇を嫌気した売り優勢

NY金先物市場は一時1238.30ドルまで下落した。米6月小売売上高は市場予想通りとなったが、米長期金利が上昇したことやユーロ買い・ドル売りが一服したことから、リスク回避の金買いは後退した。また、16日に行われた米露首脳会談では、プーチン大統領は『ロシアと米国は、あらゆる共通の脅威を解決するために尽力する必要がある』と指摘し、トランプ大統領は『グローバルな目的の達成のためにこの対話を行う構えだ』と発表した。首脳会談は当初の予定を大幅に上回る3時間50分に及んだ。

 

米国債券市場は反落:強い米経済指標受け売り優勢

米国債券市場で長期ゾーンは3営業日ぶりに反落(利回りは上昇)した。米10年物国債利回りは前営業日比0.04%高い(価格は下落)2.86%で終了した。公表された米経済指標が素地手強い内容だったため債券売りが優勢となった。

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